国連の定めるSDGsでは「あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ」ことが目標の一つとされています。しかし、それは遠く貧しい国での話だけではありません。わたしたちの生活する地域の、身近なところにもある問題なのです。
日本の「子どもの相対的貧困率」は2018年時点で13.5%(※)となり、子ども(18歳未満)の7人に1人、実に約280万人の子どもたちが貧困に苦しんでいます。さらに、ひとり親世帯では48.1%、2人に1人が貧困状態にあることを示しています。ところが、身の周りにそのような子どもを見かけないという貧困の見えづらさが、問題の解決を難しくしているのです。
日本の「子どもの相対的貧困率」は2018年時点で13.5%(※)となり、子ども(18歳未満)の7人に1人、実に約280万人の子どもたちが貧困に苦しんでいます。
さらに、ひとり親世帯では48.1%、2人に1人が貧困状態にあることを示しています。
ところが、身の周りにそのような子どもを見かけないという貧困の見えづらさが、問題の解決を難しくしているのです。
ここで、おてらおやつクラブを通じて「おすそわけ」を受け取られた、あるお母さんの声をご紹介しましょう。
「おすそわけを受け取りました。なんだかクリスマスプレゼントをいただいたような気持ちになりました。娘が外出して一人だったので思わず涙が出てしまいました。
中学1年の娘を一人で育ててきましたが、頑張ってきたぶんすこし疲れてしまい、今後も頑張らないといけないのですが、ここ数ヶ月は落ちこんでいる状況でした。
親や友人には苦労を見せたくないのですが、すこし離れている方には弱音がはける、ということなんだと思います。本当にどうもありがとうございます」
(40代のお母さま、女児1人)
貧困家庭の多くは、一見、不自由なく暮らしているように見えても、実はギリギリの生活を強いられています。そして、子どもは部活動や学習塾、修学旅行や家族での娯楽など「ほかの子は当たり前のようにできることが、自分にはできない」という失望感を抱いていることが少なくありません。こうした失望感によって、子どもたちが成長において大切な自己肯定感を損ねてしまうことを危惧しています。
身近な人に苦労を見せたくない。そうした思いによって経済的な困窮と孤立が重なると、周囲に「助けて」と言えずに、一気に困窮状態は深まってしまうのです。
お寺と支援団体をつなげ、団体を通じてひとり親家庭をサポート。
おてらおやつクラブは、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、さまざまな事情で困りごとを抱えるひとり親家庭へ「おすそわけ」する活動です。活動趣旨に賛同する全国のお寺と、子どもやひとり親家庭などを支援する各地域の団体をつなげ、お菓子や果物、食品や日用品をお届けしています。
「おそなえ、おさがり、おすそわけ」の活動は、「既存の組織・人・もの・習慣をつなぎ直すだけで機能する仕組みの美しさ」が評価され、2018年度グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)を受賞しました。
おてらおやつクラブの「おすそわけ」による支援は、経済的な困苦を和らげる以上に、心理的な安心感を与え、
人とつながっている実感を得られるものであることをアンケート調査で確認しています。
日々寄せられる親御さまからのおもな声をご紹介します。
コロナ禍の中で仕事も半減し、子どもたちにものびのびとした生活をさせてあげられていなかったので本当に感謝しております。小分け作業に関わってくださった方々にも感謝しております。この温かな気持ちを受けて、これからの生活に活力をいただいた気がします!頑張ります!本当にありがとうございました。 (30代のお母さま 男児2人 女児1人)
子どもが1人で食べられるものがたくさん入っていてうれしかったです。また私にもインスタントコーヒーが入っていました。最近いろんな意味で生活が厳しいのでとてもありがたくいただきます。この支援がなければ、心が折れていたかもしれません。みなさまのご支援ありがとうございます。 (40代のお母さま 男児3人)
コロナの影響で仕事も減り、大変しんどいですが、どの母子家庭も一生懸命踏ん張っておられると思います。おやつを送ってきてくださり、支えられているという実感で明日も子供たちのために笑顔で頑張らないと・・・と思います。 (40代のお母さま 女児2人)
おてらおやつクラブは、子どもの貧困問題の解決をめざしています。
「子ども」に焦点を当てるのは、いうまでもなく最も助けを必要とする存在であり、そして将来の社会の担い手であるためです。「貧困」の「貧」は、経済的な支援が必要なこと。「困」とは、困りごとがあることです。
「貧」の解決のためには、奨学金などさまざまな制度があります。もう一方の「困」の解決に向けて、おてらおやつクラブが重要な役割を担います。困りごとは誰にでもあります。しかし、家庭が孤立し周囲に相談することができないと、解決に向けての糸口すらつかむことができません。最悪の場合、大阪で起こった母子餓死事件(2013年)のような悲劇が起きてしまいます。
ひとり親家庭に対する世間からの強い自己責任論もあり、周囲に「助けて」と言えない状況にあるお母さんたちからの声が日々届きます。おてらおやつクラブとのご縁をきっかけに、支援団体とつながり、悩みを相談できる関係を作っていただく。その積み重ねが、子どもの貧困問題の解決につながると信じています。
おてらおやつクラブの活動は、みなさまからのご寄付をもとに活動を行っています。
全国7万を超えるお寺が、物理的にも精神的にも、社会につながり・見守りを提供する場になれたら。お寺のもつ可能性がいっそう発揮されれば、社会のセーフティネットはより密で、厚いものになるはずです。
お預かりしたご寄付は、おてらおやつクラブの活動の原資として活用いたします。おてらおやつクラブの支援の輪を広げることによって、より多くの子どもたちに、お寺から「おすそわけ」が行き届くようになります。
たとえば、毎月1,000円のご寄付で1年間に12世帯のひとり親家庭へ食品等の「おすそわけ」をお送りすることができます。皆さまからのご寄付が生活に困窮する親子の助けとなります。どうぞご協力をよろしくお願いいたします。
継続寄付をするクレジット決済のみ
一回でまとめて寄付するクレジット決済または銀行振込
おてらおやつクラブは、2020年11月27日付けで、奈良県の認定を受けた「認定NPO法人」となりました。認定NPO法人へのご寄付は税制優遇の対象となります。詳しくは以下をご参照ください。
※認定NPO法人シーズさま提供資料
→個人のご寄付(所得税・住民税)個人の寄付金控除
→法人のご寄付(法人税)法人の寄付金特別損金算入・みなし寄付金
→遺贈と相続財産の寄付(相続税)相続財産寄付の非課税
現金書留でのご寄付、または事務所へのご持参も受け付けております。
〒636-0311
奈良県磯城郡田原本町八尾40
認定NPO法人 おてらおやつクラブ 宛
※ご持参の場合は、9~17時の間に事務所へお越しください(年末年始を除く)
※領収書発行ご希望の場合は、氏名と住所を記載のうえ送付をお願いいたします。
その他、ご質問のある方はkifu@otera-oyatsu.clubまでお問い合わせください。
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認定NPO法人 おてらおやつクラブ
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