岡本拓也氏が理事に就任

認定NPO法人おてらおやつクラブ(奈良県田原本町 代表理事:松島靖朗)は、このたび岡本拓也(おかもと たくや)氏を理事にお迎えすることになりました。

千年建設株式会社の代表取締役社長である岡本氏は2022年、生活困窮者の住まいを支援し自立サポートに取り組むNPO法人LivEQuality HUB(リブクオリティ ハブ)を設立。当法人もひとり親家庭への支援活動で連携しており、今回NPOや財団での豊富な経験を活かしてお力添えいただくことになりました。

■岡本拓也氏 写真

■岡本拓也氏からのメッセージ

この度、認定NPO法人おてらおやつクラブの理事を拝命することになりました、岡本拓也です。尊敬する素晴らしい団体の役員の末席に加えていただき、とても光栄であると同時に、身が引き締まる想いです。

私自身、LivEQualityという事業を通じて、住まいに困窮されているシングルマザーへの居住支援に伴走しながら実感しているのが、「つながり」の大切さです。様々な要因によって住まいを失くされた方々が、安心安全な住まいを得た後、次は孤独によってじわじわと追い詰められてゆきます。ひとたび孤独に苛まれた方は、なかなか自分から助けを求めれることが難しい状況に陥ることは、珍しいことではありません。そういった ひとり親のご家庭に、連携しているおてらおやつクラブからの「おすそわけ」を届けた時のホッとした笑顔の素晴らしさ。そういった繋がりが、全国のお寺を通じて育まれていると想像するだけで、胸が熱くなります。

人は誰しも、一人で生きてゆくことはできません。頼れる存在が必要です。そして、頼られた人もまた、自分が誰かのチカラになれることに、大きな喜びを感じます。おてらおやつクラブは、「たよってうれしい、たよられてうれしい。」を目的(パーパス)に掲げています。これは、人としての本質的な喜びを表現したメッセージではないでしょうか。
だからこそ、2013年に大阪で起こった母子餓死という痛ましい出来事をきっかけに始まった、お寺からひとり親家庭への「おすそわけ」の一歩は、今では約1,800のお寺、約600の支援団体と 連携する大きな活動になったのだと思います。

そんなおてらおやつクラブの次なる一歩を、初の僧侶ではない理事としてご一緒できることに、喜びを感じています。全国で、コンビニエンスストアよりも数が多いと言われているお寺。そのポテンシャルと社会的意義の大きさに、ワクワクします。他の理事の皆さんは、僧侶として日々研鑽されており、私のような市井の人間がどこまでお役に立てるか心許ないところではありますが、これまで社会的事業の成長と発展に尽力してきた一人として、精一杯頑張りたいと思います。そして、おてらおやつクラブの益々の成長を応援しております。

■岡本拓也氏プロフィール
1977年大阪市西成区生まれ、名古屋市名東区育ち(小学校~)
千年建設株式会社 代表取締役社長
NPO法人LivEQuality HUB(リブクオリティ ハブ)代表理事
その他、グロービス経営大学院講師、認定NPOカタリバ理事など