海龍王寺(奈良県)で「みんなでおそなえギフト」の読経を行いました

認定NPO法人おてらおやつクラブは株式会社フェリシモ(代表:矢崎和彦)と協働し、「みんなでおそなえギフト」プロジェクトを2022年10月から実施しています。

皆さまにご協力いただき、これまでに総計1,662箱の「おそなえギフト」が完成しました。

「おそなえギフト」についてはこちらの記事をご覧ください。
https://otera-oyatsu.club/2022/10/felissimo-gift/

「おそなえギフト」は、目録または実物が全国のお寺に供えられ、読経されます。

今までにお供えされたお寺は、三津寺(大阪府大阪市)本昌寺(京都府京都市)葛井寺(大阪府藤井寺市)など。おてらおやつクラブに賛同するお寺で、全国を巡回しています。

今回は奈良県奈良市にある真言律宗 海龍王寺(かいりゅうおうじ)にて読経いただきました。海龍王寺は近鉄新大宮駅より徒歩15分の位置にあり、駐車場もあるので車で訪れることもできます。海龍王寺という名前は、初代住職の玄昉が唐からの航海帰路の際、暴風雨に遭遇するも『海龍王経』を唱えて無事に帰国を果たしたことに由来します。このことから、旅行や留学、海外赴任などの際に、安全祈願として参拝に訪れる方が多いお寺とのこと。

本堂に「おそなえギフト」をお供えして、読経が始まります。
読経後の「おそなえギフト」は困りごとを抱えるひとり親家庭へ順次「おすそわけ」していきます。

読経してくださった、海龍王寺住職の石川重元(いしかわじゅうげん)さんにおてらおやつクラブの活動に対するお気持ちを伺いました。

お中元・お歳暮で仏さまへのお供え物がたくさん集まり、なかなか消費しきれずに賞味期限が切れてしまうことがもったいないと思っていました。そんなときにおてらおやつクラブの活動を立ち上げてくださったので、これは仏教の教えにかなったシステムで非常にありがたいと感じて、活動に参加しました。お寺のお供え物をどうしたらよいかわからないところに、一石を投じてくれたと感じました。活動に参加する以前は、地域の子ども支援団体とのつながりがなかったのですが、おてらおやつクラブを通じて地域の支援団体を知ることができ、お供え物をおすそわけするようになりました。

活動してみて、報道で知る「貧困」と、実際に自分で見聞きした「貧困」や障害を持たれたお子さんがいる家庭の大変さにギャップがあることを知りました。現実を知りちょっとショックでしたね。宗教者として人を助けるということが、自分ではできているつもりでしたが、実際はまったくできていなかった、届いていなかったことを痛感しました。

報道を見ていると救えた命もあったのじゃないかとすごく感じます。ひとり親で誰にも相談できず、追い詰められて取りかえしがつかなくなったという事件を何件か聞きました。おてらおやつクラブを通じて、ご家庭が行政などの支援とつながるまでの間を、お寺が支えることができたらいいなと思います。

たくさんの方の想いが詰まった「おそなえギフト」を一箱でも多くお届けできるよう、今後も皆さまのご参加をお待ちしています。またプロジェクトに共感し、読経にご協力いただけるお寺さまも募集しています。

▼みんなでおそなえギフトのご参加はこちら
https://www.felissimo.co.jp/program/441879.html?xid=ews_ob_OOC

今回ご協力いただいた海龍王寺さまに心からお礼申し上げます。

読経会にご協力いただけるお寺さまは以下のフォームからぜひご連絡ください。

▼お問い合わせフォーム
https://otera-oyatsu.club/contact/