ひとり親家庭から寄せられた「声」

おてらおやつクラブには日々、全国のひとり親家庭のお母さん・お父さんから沢山のメッセージが届きます。日本の子どもの貧困問題は見えにくいという課題があり、困りごとを抱えるご家庭の「声」は見過ごされがちです。

お母さん・お父さんから寄せられたメッセージの内、掲載許可をいただいたものをいくつかご紹介します。それぞれが「子どもの貧困問題」の現状に思いをはせ、自分にできる支援の形を考えるきっかけとなれば幸いです。

お母さん・お父さんからの声

うちは13年母子家庭です。息子が高1、娘が中1で同時に4月に入学しました。かなりの出費で少ない貯金も減り、息子はどうしても行きたい高校が私立高校だったため、「お金のことなんて気にせずに行きたい高校に行きなさい。」と伝えたものの現実はかなりキツく、週5で働いていましたが週末に掛け持ちを始めて私も心も体もつかれきってしまっていたところに、こちらとの出会いがあり食料をいただけて本当に救われました。
学校にお弁当を持って行っている息子から今日もお弁当少なくてお腹すいちゃったと言われるたび胸が痛かったです。帰って来たら「いただいたお菓子たべなー!」と言ってあげたいです!
(埼玉県/30代のお母さん/お子さん2人)

高校生になり給食もなくなりお弁当生活になりました。運動部に入り食べる量が格段に増えて物価高で本当に困っていたので、おてらおやつクラブの支援を受けられて感謝しています。
お米が入っていたことにも感激しました。
(大阪府/30代のお母さん/お子さん1人)

子供が小学生になり、夜勤や超勤がない部署へと異動しました。給料が下がり、今までよりもさらに自身の物をほとんど買わずに生活していますが、経済的に厳しく子供へお菓子など充分購入してあげられません。
おすそわけのおかげで子供がお菓子も食べられてありがたかったです。
(北海道/30代のお母さん/お子さん1人)

事務局員コメント
4月に進学や進級などで環境が大きく変わり、5月にはその影響がじわじわと家計にのしかかってきている様子が伝わってきます。制服や学用品の購入、お弁当や部活動でお腹を空かせたお子さんへの食事の準備による食費の増加など、日々の負担は増すばかり……。「子どもの未来のために」と頑張り続けるなかで、「おすそわけ」がほっと一息つけるきっかけになっていれば嬉しいです。

物価高騰の中、食費を抑えることばかり考え、子供の楽しみのおやつにまで行き届かない中、たくさんのお菓子で子供の笑顔が見れました!子供が笑顔になると親も心に余裕が出来、一緒に笑顔がこぼれます。
温かいメッセージと温かい贈り物に感謝致します。
(和歌山県/50代のお母さん/お子さん1人)

ホッとひといきついてください( ^ᵕ^) というお手紙が凄く嬉しかったです!
お寺にお供えされたお菓子などを無駄にせず、困っている人達におすそわけ……最高にありがたいし最高な事だと思いました。
また、子供達が1番喜んでいて、嬉しそうな笑顔で箱から1つ1つお菓子をだしている姿をみたら涙がでました。本当にありがとうございます!
(北海道/30代のお母さん/お子さん2人)

箱にいっぱいのおすそ分けを本日置き配にて受け取りました。朝から晩まで仕事をしているので置き配対応大変ありがたいです。子供達が喜んでいます。
また、「少しですが…」と書いてありましたがお米、大変嬉しかったです。お米が高くてパスタや麺が多かったのですが、どうも腹持ちが悪いようで…感謝の気持ちでいっぱいです。
ご飯は何とか食べさせてあげられても、間食まで中々お金が届かず、子供達も言いたくても言えない生活でした。
箱の中身を見てこぼれた笑顔、親である私が嬉しかったです。
(埼玉県/40代のお母さん/お子さん3人)

事務局員コメント
物価高や忙しさの中、つい我慢や節約が続く日々。そんななかで届いたおすそわけが、子どもたちを笑顔にし、その笑顔がお母さんやお父さんの心をほぐし、家族みんなのぬくもりへと広がっていく。おやつ一つ、メッセージ一枚が、そんな小さな幸せの連鎖を生んでいたのだとしたら、私たちも本当に嬉しく思います。

予想よりたくさんのおすそ分けを送って頂いて驚いてます。子どもはとても喜んでいました。
申し込みから届くまで素早く、丁寧に箱詰めされていて、配送料もかかるのに、おやつクラブさんには感謝しかないです。
今はあまり余裕がないですが、今後は社会貢献している団体に寄付やボランティアなどして恩返ししたいと思ってます。
(愛知県/50代のお母さん/お子さん2人)

小4と中3娘と一緒に箱を開けたのですが、2人とも沢山のおやつに大喜び!子供が笑顔でおやつを選ぶ姿を見て、私も大変嬉しくなりました。
この感謝を忘れず、今日の恩返しとしていつか私も支援する側になれるように頑張りたいと思います!(北海道/40代のお母さん/お子さん2人)

心温まる手書きのメッセージまでいただきありがとうございました。家族によゆうができたときは、どこかで恩返し出来たらなと思います。
(沖縄県/30代のお母さん/お子さん2人)

こんなに沢山有難うございます。食費や学用品の購入で精一杯で、おやつを買ってあげることが出来なかったので、嬉しく有り難く、今涙がとまりません。もっと困ってる人がいるだろうに、こんなに頂いていいのかと申し訳ない気持ちにもなりましたが、受け取りたいと申し出ることが出来たこと、誰かに頼れたことは自分の中で大きく変われたことだと思いました。
生活が安定したら、必ずお返ししたいと思います。
(大阪府/50代のお母さん/お子さん2人)

事務局員コメント
「おすそわけを受け取ったからこそ、今度は誰かの力になりたい」。そんな思いが届くたびに、おすそわけの輪が静かに、でも確かに広がっていることを感じます。支援を受けた経験が、やがて誰かを支える力に変わる。そうして生まれる小さな循環が、子どもの貧困がない社会をつくる一歩になると信じています。

*困りごとを抱えるご家庭からの「たすけて」の声に十分に応えていくため、継続的に活動を支えてくださるマンスリーサポーターを募集しています。