
おてらおやつクラブには日々、全国のひとり親家庭のお母さん・お父さんから沢山のメッセージが届きます。日本の子どもの貧困問題は見えにくいという課題があり、困りごとを抱えるご家庭の「声」は見過ごされがちです。
お母さん・お父さんから寄せられたメッセージの内、掲載許可をいただいたものをいくつかご紹介します。それぞれが「子どもの貧困問題」の現状に思いをはせ、自分にできる支援の形を考えるきっかけとなれば幸いです。
お母さん・お父さんからの声
温かいお手紙をありがとうございました。物価高で、おやつも高くなっているため、最近はあまり買えておりませんので、とてもありがたいです。
今年は年齢的に学童に入れずに、夏休みは子供たちだけで自宅で過ごすことになります。私は、正社員でも生活は楽にはなりません。子供たちにお腹いっぱい食べさせてあげたいです。生きるということが、こんなに大変だったとはと身に染みております。
(広島県/40代のお母さん/お子さん2人)
普段買えないようなスイーツやお米まで、とてもありがたい内容で、子供は大喜びです!
物価高でおやつを節約している我が家にとってはとても幸せな荷物が届きました!子供の夏休みが華やかになりました。
ステキなお裾分けをありがとうございました!!!
(東京都/40代のお母さん/お子さん1人)
いつも大変な時にありがとうございます。お米高騰、夏休み、物価高とトリプルパンチどころではない我が家でした。
苦しいながらも子供達が怪我、事故なく、無事に成長できることだけを祈りながら仕事に向かう日々でした。
夏休み明けの絵日記やお友だちの土産話など、新学期が始まり、比べる機会が増えた時に、我が家の夏休みをどう思い、感じるのか?と不安がよぎります。
子供達の成長だけは妨げたくないと奮闘しました。長い夏休み期間中も終わりが見えてきたこのタイミングでの食料は、学校が始まった際の生活の救いになります。自分自身も肩の力を少し抜いてもいいのかな?と思いながら大切に使わせて頂きます。
(宮崎県/30代のお母さん/お子さん3人)
- 事務局員コメント
- 今年も「夏のおすそわけ」を通じて、厳しい暑さのなか、給食のない夏休みを過ごすご家庭に届けることができました。ご協力くださった皆さまのお力添えに、改めて心より感謝申し上げます。これからも続く厳しい暑さのなかでも、子どもたちが笑顔で過ごせるよう、活動を続けてまいります。
お米、おさがりのお菓子など。息子に「お寺で御供えしたお下がりだから、すごくありがたいんだよ」と砂糖菓子を手渡すと、「甘いね!すごいね!」と大ぶりな菊の花のお菓子を崩しながら大事に食べていました。普段、おやつや甘いものを買ってあげられないので、とてもありがたいです。
障がいがある息子ですが、手を合わせて「ごちそうさまでした」と言えるようになってくれたのも、このような助けてくださる方々のおかげだと感謝しています。
(東京都/40代のお母さん/お子さん1人)
私の実家がお寺なんですが、ダンボールからお線香のいい匂いがして心がホッとしました。助けてくれる人がいるんだなと気持ちが温かくなりました。
(北海道/40代のお母さん/お子さん3人)
本当に沢山の支援品をありがとうございました。子供共々、大変たすかっております。うどんや、お菓子類デザートなど本当にダンボールを開封して、2人で目がキラキラして笑顔になりました!
子供は冷凍庫で凍らせて食べるゼリーを1番喜んでおりました!
箱に入っていた和菓子はとても嬉しかったです。箱入りの和菓子っていつぶりに見ただろうか?そしてお盆が近いから、おてらおやつクラブさんが、まるで私達の親戚のように思えました。(親戚もおらず、お盆に帰省する事も何もかもが縁遠く疎遠なので)
誰かが身近で私達に力添えをしてくれていると思うと色々な感情が湧きました。孤立していない。一人ぼっちじゃないんだという気持ち。少しだけ温かい穏やかな気持ちになりました。
(石川県/50代のお母さん/お子さん1人)
- 事務局員コメント
- おてらおやつクラブでは、お寺にお供えされた「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として「おすそわけ」しています。そこには、ただ食べものを分かち合うだけでなく、お寺ならではのぬくもりや安心感も込められています。「線香の香りにホッとした」「お盆に親戚が来てくれたように感じた」といった声からも、おすそわけが単なる物資ではなく、心のつながりとなっていることを実感しています。
たくさんの食料品を頂きありがとうございました。とても嬉しい気持ちになりました。田舎に住んでいて、離婚なんて我慢が足りないと、シングルマザーには冷たいです。
毎日子供二人を育てるために頑張っていますが、時々心が折れてしまい涙も出てしまいます。そんな時には一緒に入っていたお手紙を拝見し、頑張りますね。
(山梨県/50代のお母さん/お子さん2人)
お便りをどうもありがとうございました。思春期に差し掛かった子がおり、衝突が多くなって子育てが辛くなってきた時でしたので、とても心にしみました。子供との生活を気遣ってくれてありがとうございました。
本当に子育てしているときが一番楽しいのかもしれませんね。忘れかけていた気持ちでした。子どもが小さかったときはもっと今よりも楽しかったなって、今日も子どもとけんかしてひとり泣いていたんです。でも、幸せになります。短い人生です。子どもと目一杯楽しんで生きていこうと思います。
ポテトチップスや親子丼は偶然にも子どもの大好物です。そうめんは、今年初めて食べます。嬉しいです。
(愛知県/40代のお母さん/お子さん1人)
ポストカードが入っており、手書きで温かみのあるメッセージに感動しました。デジタル社会の中、このようなメッセージは気持ちが伝わり、ほっこりさせて頂きました。
娘はポケモンバスボールに大喜びで、ゆっくり湯船に浸かる冬まで保管するそうです(笑)
給食がないこの時期のお米は大変助かります。私たちの為に暑い中活動してくださり感謝いたします。
(和歌山県/40代のお母さん/お子さん1人)
- 事務局員コメント
- おてらおやつクラブでは、「おすそわけ」に食品や日用品とともに、手書きの絵手紙を添えています。ひとり親での子育ては孤独や苦しさに直面することも多いと思いますが、その中でも歩みを止めず、子どもたちのために奮闘されている姿に、私たちも深く心を打たれています。絵手紙に込められた「あなたは一人ではない」「応援している」という思いが届き、明日を生き抜く力につながることを願っています。
*困りごとを抱えるご家庭からの「たすけて」の声に十分に応えていくため、継続的に活動を支えてくださるマンスリーサポーターを募集しています。
