社会に必要とされる活動へ。認定NPO法人を更新しました

認定NPO法人おてらおやつクラブは、2020年11月の認定取得から5年を迎え、このたび初の認定更新を無事完了しました。認定更新に至るまで関係者の皆さまには多大なるご協力を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。

11月28日(金)には奈良県庁にて授与式が行われ、奈良県副知事の西村高則さんより更新認定証を受け取りました。当日は、田原本町長の高江啓史さんと、東大寺大仏殿院主の森本公穣さんも駆けつけてくださり、当団体からは代表理事の松島と、理事の松野尾・桂の3名が出席しました。

授与に際して西村副知事からは、

子どもの貧困問題は、その見えにくさこそが大きな課題です。孤立した状況に置かれることで、自分がすでに厳しい環境にあることにすら気づけない。貧困状態だと認識できないまま、助けの声が上げられないケースも少なくありません。そうした現実に向きあい、支援へとつなぐ活動を続けてくださるNPOの皆さまに、深く感謝しています。

とのお言葉をいただきました。
西村副知事のお言葉を受けて代表理事の松島からは、

子どもの貧困という社会課題は、まだまだ十分に知られていません。認定NPO法人としてお墨付きをいただいたからこそ、私たちの信頼性を社会により広く示し、“まずは関心を持ってもらう”という入口を大きくしていきたいと考えています。支援を必要とする家庭が、声をあげやすくなる環境づくりに、これまで以上に力を注いでいきます。

とお伝えしました。

現在、おてらおやつクラブの支援は全国20,000世帯規模へと広がっています。支援者の皆さまからのおすそわけが、孤立をゆるめ、社会の窓口につながっていく。その仕組みを、ここ奈良県から全国へと広げ、根付く挑戦はまだ道半ばです。

コロナ禍を経て社会は再び動き始めていますが、子どもの貧困はますます見えにくくなったと言われています。子どもの貧困という複雑な課題に行政と民間が協働して向き合う重要性を、おてらおやつクラブの取り組みを共有しながら改めて確かめ合う時間となりました。

奈良から全国へ。支援を必要とする子どもたちが、安心して「たすけて」と言える未来へ。

今回の認定更新はこの5年間の私たちの取り組みが“公益性のある活動“として改めて評価されたということです。それはおてらおやつクラブだけではなく、日々この活動を支えてくださっている寺院、支援団体、寄付者、協力者のみなさん一人ひとりの力が認められた証でもあります。

これからも皆さまとともに、この活動が社会に必要とされ続けるよう努めてまいります。

認定NPO法人とは

認定NPO法人は、寄付者が税制優遇を受けられるなど、一定の要件を満たした団体に与えられる制度です。全国のNPO法人のうち認定取得団体は約3%と限られており、公益性と透明性が公的に評価されている証でもあります。

今回の認定更新により、寄付者の皆さまへの税制優遇が継続され、寄付基盤の安定につながります。これは、支援を必要とする家庭にとって“必要なときに継続的に支援を受けられる安心”につながる大きなメリットです。また、認定法人であることは「信頼できる団体に相談できている」という心理的な安心にも直結します。

◾️支援を必要とする家庭へのメリット

認定更新により寄付基盤がより安定し、必要なときに継続的な支援を受けられる安心につながります。公正性・透明性が公的に認められた団体であることは、初めて相談する方にとっての心理的な安心にもなります。
また自治体・支援団体との連携が進み、困りごとを抱える家庭が「たすけて」と声をあげた際、より早く確実に支援につながる環境づくりが促されます。

■ 寄付者・協力寺院の皆さまへのメリット

認定NPO法人への寄付には税制優遇が適用され、「社会貢献」と「経済的メリット」の両立が可能です。さらに、今回の認定更新は団体の公益性が改めて評価された証でもあり、「信頼できる団体に寄付している」という安心感、安心して支援を任せられる信頼感につながります。
また、情報開示や効果測定を強化することで、寄付がどのように役立っているかが今後さらに見える形で伝わり、おすそわけ・協働を通じて、社会課題解決をともに支え合う社会づくりの一員になります。


おてらおやつクラブはこれまで以上に、「子どもの貧困問題に対して力になりたい」という方々のお気持ちの受け皿として役割を果たし、皆さまの想いを形にできるよう尽力いたします。そして一人でも多くの子どもが笑顔で過ごせるよう、取り組んで参ります。

この活動にご賛同くださっているお寺さま、支援団体さま、支援者の皆さま、今後とも何卒ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。


ふるさと納税で、物価高騰や孤立で困っている全国のひとり親家庭の子どもたちに、あなたの寄付で“おすそわけ”を届けませんか?

【子どもの貧困】見捨てない。あなたの支援で、子どもたちに食べ物とつながりを。」というプロジェクト名のもと、12月31日(水)まで寄付を募集しています。

お預かりしたご寄付は、全国のひとり親家庭の子どもたちに「おすそわけ」を届けるための運営費として大切に活用させていただきます。
子どもたちの笑顔のため、ぜひ応援をお願いします。

▼プロジェクトページ
https://www.furusato-tax.jp/gcf/4666

*通常のふるさと納税と同様、寄付金控除を受けることができます。
*当プロジェクトには返礼品はありません。あらかじめご了承ください。