【イベント報告】『おやつのおぼうさん』発売記念トークイベントを東大寺で開催

皆さま、平素おてらおやつクラブの活動にお力添えいただきありがとうございます。おてらおやつクラブ理事の野田芳樹です。

2025年12月21日、日頃お世話になっている東大寺さまを会場にお借りし、書籍『おやつのおぼうさん』の発売を記念したトークイベントを開催しました。

『おやつのおぼうさん』は、当団体の元監事で初期から活動を見守ってくださっているフードロス・ジャーナリストの井出留美さんの新著です。当団体代表・松島靖朗の人生譚を軸に、おてらおやつクラブの活動をまとめた一冊です。2025年12月9日に発売され、今も好評販売中です。

当日、イベントには現地・オンライン含め23名の方がご参加くださいました。ご参加くださった皆さまに心からお礼を申し上げます。

著者の井出留美さんと私・野田との対談形式で、松島のこれまでの歩みを中心に、活動の背景や書籍制作の舞台裏を語りました。その様子をレポートとしてお届けします。

対談では、井出さんから『おやつのおぼうさん』執筆時のエピソード(制作の裏話)が語られました。

松島の人物像を描くにあたり、幼少期・青年期の様子を知る方にインタビューをし、推敲を重ねたこと。読者の主な対象が「小学校高学年」のため、分かりやすさと深さの両立に心をくだいたこと。

さらには、作中にふんだんに出てくる関西弁での会話の細かなニュアンスを再現してよりリアルに仕上げるために、ネイティブチェックまでされていたことなど、制作へのこだわりが語られました。

単なる活動紹介ではなく、「松島さんという人が、どんな環境でどんな人と出会い、どんな影響を受けてきたのか」を丁寧に掘り下げることを大切にした、というお話を聞き『おやつのおぼうさん』の「厚み」を改めて実感しました。

松島の学生時代のエピソードや、同級生との関係、当時出会った大人たちの存在などが紹介されるなかで、参加者からは「活動の背景が初めて立体的に理解できた」という声も聞かれました。

参加者の方からは、こんな声が寄せられました。

もともと活動の存在は知っていたが、詳しい背景を知ることができてよかった。

また、大学職員の方からは、

若い世代をどう巻き込むかを課題に感じていたが、松島代表のヒストリーを聞き、「長い目で見守る」、「信じて待つ」ことの大切さに気づかされた。

という感想も。教員の方からは、

「おすそわけ」の背景にある人のつながりやぬくもりを大切にしている姿勢に感銘を受けた。子どもたちに、食べ物やモノが手元に届くまでの苦労を伝えることの大切さを感じている。その点で『おやつのおぼうさん』はとてもありがたい一冊で、ぜひ子どもたちにも薦めたい。

という、書籍と実践がつながる声も聞かれました。

『おやつのおぼうさん』は、私たちの活動のヒストリーを知っていただくための本であると同時に、「人を支える」とはどういうことか、「人と人がつながる」とはどういうことかを考える入り口でもあります。

願わくばこの本をより多くの方に読んでいただき、松島の人生を通じた「原体験」の大切さや、私たちの活動の歩みを知っていただければうれしいです。

現在、VALUE BOOKSさまのご厚意で「買うだけで寄付になる『おやつのおぼうさん』 寄付プロジェクト」を実施していただいています。VALUE BOOKSさまのサイトからこの本をご購入いただくと、一部が寄付になります。(2025年12月31日まで)

▼詳細・ご購入はこちら
https://www.valuebooks.jp/bp/VS0063335886

ぜひ『おやつのおぼうさん』を手に取っていただき、年末年始の読書タイムにご一読ください。引き続き、おてらおやつクラブの活動を応援していただければ幸いです。

皆さまが心身ともに健やかに、よいお年を迎えられるよう、心からお祈りしています。