説明会@愛知のご報告(2015年12月7日)

12月7日(月)に愛知県でおてらおやつクラブの説明会が開催されました。おてらおやつクラブ@東海のキックオフを兼ねた第一回説明会(2015年6月)から半年で少しずつ輪が広がってきた中での開催です。

午前は春日井市にある臨済宗妙心寺派の林昌寺、午後は名古屋市にある真宗大谷派の西福寺での2ヶ寺開催で、のべ37名の参加者が集まりました。僧侶の方だけでなく支援団体、行政関係者、一般参加者とさまざまな背景を持った皆さんが集まり、子どもの貧困の解決に一緒に携わっていこうとする熱気のある場になりました。

説明会では、事務局の桂浄薫さんからおてらおやつクラブの概要・支援先のご家庭の声、また日本の子どもたちが抱える貧困についての解説がありました。次に会場となった林昌寺の野田芳樹さん、西福寺の愛知洸さんから活動報告がありました。活動に関わる経緯と想い、実際に関わってみて感じたこと、参加するメリットなど話していただきました。その後、休憩を挟み実際に参加者の皆さんに発送作業を体験してもらいました。発送作業体験では、これまでの定期発送に参加した人たちが中心となって進みました。特に定期発送に毎回参加してくれている一般の女性が中心となって、お坊さんたちへ指示を出しつつ率先して動いている姿は印象的でした。

お坊さん以外の人たちも一緒に活動でき始めているのは、おてらおやつクラブの輪が少しずつ広がっている証拠だと思います。クリスマス間近ということもあって参加者からクリスマス用のお菓子など多くのおそなえものをいただけました。今回のおやつは素敵なクリスマスプレゼントとして各支援団体へ届けることができそうです。

「微力ながらでも参加したい」。そのような想いを持つ参加者の皆さんがそれぞれの立場でできることを持ち寄りやっていこう、と最後にお互いに感想を共有しました。おてらおやつクラブの担い手となる人たちが集まってきていることに頼もしさと身が引き締まる思いです。

これからはおやつの発送場所となるお寺が地域ごとに増えていくことで、より地域と密着した活動になっていければと思います。小さな場であるお寺から「心の栄養」であるおやつをこれからも子どもたちの元へおすそわけしていきたいです。ささやかな灯がいくつもつながっていくことで子どもたちの笑顔と出会えますように。

(文・蒲池卓巳 真宗大谷派・長善寺住職)