こんにちは。おてらおやつクラブ事務局の野田芳樹です。
先日12/22、大変ありがたいことに東京・神保町にある「未来食堂」さんから¥35,000のご寄付を頂きました。
「未来食堂」は店主・小林せかいさんが切り盛りする、素敵で美味しい定食屋さん。「あつらえ」「まかない」「ただめし」「さしいれ」など、普通の定食屋では見られないユニークな仕組みがあります。(詳しくは小林せかいさん著書『ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由』をご覧ください)
そんな「未来食堂」の取り組みの一つとして、毎月「寄付の日」が設けられています。月の最終火曜日の売り上げの半分を募金にあてるという、お客様からの厚意を社会に還元する心温まる取り組み。その12月の寄付先に「おてらおやつクラブ」が選ばれました。
きっかけは、12月の頭に代表の松島と私とで未来食堂に食事に行ったことから。せかいさんはかねてから「おてらおやつクラブ」のことを知ってくださっていたそうで、お店を訪ねたその翌々日にこんな連絡をくださいました。
「『寄付の日』を利用しておてらおやつクラブの活動をお客様に知っていただくのはどうでしょうか?リーフレットを配るだけでなく、お客様にお坊さん手書きの『カバーレター』をお渡しするとより温かみが伝わる気がします。」
「カバーレター」というのは、お寺からの「おすそわけ」に必ず同封する手書きのお便りのこと。お寺の名前や住所・電話番号を記入するほか、「ひとこと」を添える欄も設けられていて、各お寺からメッセージが届くようになっています。
肉筆でメッセージを書くことで少しでも人の温かみやつながりを感じてもらえるように。また、書いている人自身が「受け取るのはどんな子なんだろう?」「今頃何をして過ごしているのかな?」などと、受け手に想いを馳せるきっかけになるように。そんな願いが込められています。
(今回実際に送ったカバーレター)
せかいさんは、「手紙などのささやかなものでも、誰かから何かをもらえば心が温まると思うんです。まずはそれを、お客様に体感してほしい。」と語ってくれました。そして「その上で活動を知って応援してくれたらより一層大きな力になりますよね」とも。
カバーレターは、言わば送り手からの温かいサプライズ。顔は見えなくとも、「これを送ってくれた誰かがいる」、そして「その誰かは確かに私のことを見守ってくれている」という安心と喜びにつながると考えています。
そこで12/22に合わせてカバーレターを書き、リーフレットと少しのお菓子とともにお送りしました。「寄付の日」当日はかなり盛況だった様子で、後日せかいさんはこのようなコメントをしてくださっています。
「今回は、実際に子どもたちに配布しているお菓子(おさがり)を頂き、これまた実際に配布時に同封されている手書きレターと共にお客様に差し上げました。
お客様が抱いた『こうやって手書きの手紙と共にお菓子をプレゼントされて嬉しい』という気持ちは、まさに『おてらおやつクラブ』が子どもたちに届けている感情にほかなりません。まずは自分が与えられて満ち足り、その上で人に施す。当たり前のことですが、その当たり前にきちんと取り組めたこと、『誰かが気にかけてくれている喜び』をお客様にお届け出来たことを、とても喜ばしく感じています。『おてらおやつクラブ』の理解無くては実現できない試みでした。」(未来食堂Facebookページ2017年12月23日投稿記事より引用)
今回のコラボレーションを経て、他者に活動を理解してもらうにはまずその人に実感をもってもらうことが大切であるということを再確認しました。そして「誰かが気にかけてくれている喜び」の尊さや、人が本来もつ温もりが確かに在ることを改めて教えていただいたように思います。
この場をお借りして、今回ご寄付くださった未来食堂・小林せかいさん、当日ご来店くださった皆さまに厚くお礼を申し上げます。また、この度のコラボレーションについてFacebookページでも告知をしたところ、たくさんの方がシェアをしてくださり大きな力となりました。ご都合で来店が叶わなかった方も、記事シェア等でお気持ちを向けてくださったことに心から感謝いたします。
「おてらおやつクラブ」はこれからも、未来につながる取り組みをされている方と手を携え、子どもの笑顔のために活動を続けていきますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。
合掌