「おてらおやつ劇場」の山添です。
先日、高松市仏教会主催のイベントにて上演に伺いました。
高松市仏教会は現在、仏教会として「おてらおやつクラブ」の活動に積極的に参加・協力してくださっている団体です。仏教会とは、地域のお寺が宗派を超えて祭りや慰霊祭などの活動をする団体で、全国各地で組織されています。
会場に到着すると、20・30代の副住職世代の若いお坊さんたちが既に沢山集まっていて、ワイワイと何だか楽しそうにやってるなぁ〜という印象。でも詳しく話を聞いてみると意外なことがわかりました。今は活気にあふれる高松市仏教会も、ちょっと前までは団体の名前のみ存在しているかのような、休止状態にあったというのです。
そのようななかで、一人の仏教会メンバーの紹介で「おてらおやつクラブ」の活動をやってみてはどうかという提案が上がり、まずは事務局の方を招いて説明会を開催することに。そこで機運が盛り上がり、毎月一回の「おすそわけ」活動が始まりました。
すると、今までは参加することが少なかった若いメンバーがドンドン参加してくれるようになり、「おてらおやつクラブ」活動だけでなく他のイベントなどが企画されたり、今は大変盛り上がりをみせているということでした。
なるほど!「おてらおやつクラブ」の活動が、何かをやりたくて模索していた仏教会のメンバーたちに対して、地域で動き出す一つのきっかけとなり、「おすそわけ」を通じて仏教会が見事に再生したということに気づきました。
そんな仏教会の方々はとにかく明るく、楽しく、和気あいあいと集っておられ、「毎月の発送作業もこんな感じでワイワイやってますよ!」と話していたのがとても印象的でした。
活動をする側がこんなに和気あいあいと楽しくやっているのなら、きっとそれは「おすそわけ」を受け取る側にも「楽しい心」が伝わるに違いない、と嬉しくなりました。「おてらおやつクラブ」が持つ、また違った可能性を感じた、高松の皆さんとの出会いでした。
そんな高松市仏教会からの「おすそわけ」を受け取っている、支援先の声もご紹介しますね。
毎回、果物を頂き、食事内容が豊かになり、子どもたちも大変喜んでいます。(学習支援団体)
「おすそわけ」を活用して、今年度中にできれば子ども食堂を立ちあげようと準備中です。(母子家庭支援団体)
実は明日、今年度から新たに教室に参加する子どもたちへの説明会です。子どもたちとボランティアの間に、最初はちょっとした距離感がありますが、回数を重ねていくとそれもなくなり、学習だけでなく、お互いいろいろな話をしています。頂いたおやつは、ボランティアと子どもたちの話のきっかけを作るコミュニケーションツールとしても、非常にありがたい存在です。(学習支援団体)
子ども食堂で関わっている子どもたちの卒業と進級を祝う会を計画しています。今回は食材をたくさん頂いたので、少し豪華なメニューにできそうです。来年度も継続して子ども食堂を開催します。引き続き子どもたちのためにご支援をお願いします。(こども食堂)
本日が公立高校の入試でした。子どもたちはいろいろな夢や希望を描いて入試に臨んだことと思います。皆さんからのバックアップを頂いて、今日までがんばってきた子たちです。結果はどうであれ、誰かが彼ら・彼女らを気にしてくれているという事実と自信を胸に刻んで、次のステージに進んでいってほしいです。(学習支援団体)
このような事例は、きっと多くの仏教会や団体にも参考になるのではないかと思います。もし仏教会などで何かしようと模索しているのであれば、「おてらおやつクラブ」から始めてみませんか? 一つのお寺だけでは難しくても、このように仲間と一緒に楽しく活動すると、継続しやすくなります。
説明会や「おすそわけ」発送、「おてらおやつ劇場」をキッカケに、各地の仏教会の盛り上がる事は私たちの願いでもあります。ぜひそのお手伝いをさせてください。どうぞ遠慮なく事務局までお問い合わせくださいね。