日本フィルハーモニー交響楽団さまより、「おてらおやつクラブ」とつながるひとり親家庭の親子を特別演奏会にご招待いただきました。今回は「おてらおやつクラブ」に登録している東京都内の支援団体と、おてらおやつクラブ事務局から一時的におやつを直接お届けしているひとり親家庭にお声がけした結果、多くのご家庭から参加申し込みをいただきました。
「日本フィルハーモニー交響楽団『特別演奏会』」概要
日時 2018年11月23日(金曜日) 14時00分
会場 Bunkamura オーチャードホール
指揮 アレクサンドル・ラザレフ
プログラム
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
・プロコフィエフ:バレエ音楽《ロメオとジュリエット》(ラザレフ版)
23日の演奏会に参加された方々から感想の声が事務局へ届きましたので、いくつかご紹介します。
23日の鑑賞では、とても贅沢な時間を過ごすことができました。
普段なかなか聴きに行くことのできない、迫力のあるオーケストラの演奏に心癒やされました。おてらおやつクラブの方々をはじめ、私たち親子をコンサートに招待できるように寄付して頂いた方々に感謝します。
(直接支援を受けているお母さん)
当日は子ども5人(小学生)、大人9人が演奏会を楽しませていただきました。 大きな会場で本格的な演奏を聴くのが初めての子どもたちも、お約束を守って静かに聴いていました。様々な楽器や指揮者・独奏者のパフォーマンスも感激した様子でした。
このような機会は心に残るプレゼントになりました。
(支援団体の担当者)
先日は日本フィルハーモニーのコンサートにご招待いただきましてありがとうございました。大きな会場に沢山の方が集まっていて驚きました。
バイオリンがメインのコンサートは初めてでしたので、その技術に圧倒されました。
娘の日記の宿題にもその日の事を書かせていただきました。
とても刺激になったようです。
本当に素敵な有意義な時間を頂戴し、感謝致します。
(直接支援を受けているお母さん)
ホールがとてもきれいでした。楽器の響きがすごかったです。1人で弾いているバイオリンの人の音がきれいでした。また聴きたいです。
(10歳長女)
今回、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
なかなか伺うことの出来ない会場で、始めは緊張していましたが、ゆったりとした時間を楽しむことができました。事前にいただいていた資料で、コンサートのことを説明していただいたので、大人の私もとても聴きやすかったです。
ソロのバイオリンの方の優雅さと、ユーモアのある指揮者の方のご様子に見入ってしまいました。音楽に興味を持っている娘のこれからに何らかの影響を与えていただいたと思います。
今回、ご招待いただきまして本当にありがとうございました。
(10歳女の子のお母さん)
たくさんの喜びとともに、お母さんのお子さんへの想いが伝わってきます。こうした演奏会に子どもと出かけることは、日々の生活で精一杯のお母さんたちにとってはどうしても後回しになってしまいます。今回の日本フィルハーモニー交響楽団さまの特別演奏会は、音楽に出会う機会を子どもに持たせてあげたいというお母さんの気持ちに応えることができた素敵な場にもなりました。
お父さんが年末になるとオーチャードホールにコンサートに連れて行ってくれていた。
久しぶりに同じ会場に行けて、とっても嬉しかった。
いい演奏だと、気持ちよくなってウトウトしちゃうことがあって、
外国の演奏家が演奏してる時にウトウトしてしまった。
それだけ素晴らしい演奏だったんだと思うけど、その時に寝ちゃって
すごくもったいないって思う。
また自分も演奏したいな。
(男の子)
子どもの貧困は「食」だけにとどまりせん。貧困によって子どもたちはさまざまな機会を失っています。進学をあきらめて教育の機会を失ったり、必要な備品を買えずに学校のクラブ活動に参加できなかったり、修学旅行に行くのを断念せざるを得なかったり、友人が当たり前のように享受するいろいろな文化活動の機会を失っています。
そういった問題に対して、「おてらおやつクラブ」では子どもたちに笑顔を届ける活動として人形劇と紙芝居を上演する「おてらおやつ劇場」を実施していますが、もっといろいろな文化活動の機会をお届けしたいと考えています。今回の日本フィルハーモニー交響楽団さまからのご招待は、まさに私たちが待ち望んでいたものでした。大人でもなかなか聴く機会のないプロのフルオーケストラ演奏を、普段いろんな我慢を強いられているであろう子どもたちにお届けできるなんて、本当に素晴らしいことでした。
「おてらおやつクラブ」は団体や企業や個人などの皆さまの「できる」ことをひとり親家庭の子どもたちにつないでいくことで、多くの「笑顔」を届けていきます。「おてらおやつクラブ」事務局へぜひお声がけください。お待ちしております。