コロナ禍において、おてらおやつクラブ事務局からご家庭に直接おすそわけをお送りをする「直接支援家庭」が増えています。

2020年1月に約300世帯だった支援家庭は2020年10月現在800世帯を超え、2020年1月～10月までの10か月間で1200個以上のおすそわけを発送しました。

それまで何とか生活できていたひとり親家庭がコロナ禍の影響をうけ、生活がままならない状況に陥っています。支援を求める沢山の声が届きました。

おてらおやつクラブ事務局へ届いたご家庭からの「生の声」を紹介しながらひとり親家庭の現況をお伝えいたします。
＊この記事に掲載しているお母さんからの声はすべて掲載許可を得ています。

コロナの前でも生活が苦しい中コロナでもっと苦しくなりお恥ずかしいながらその日暮しです。それでも頼れる所がなく子供に不安を与えず頑張っているつもりですが子供が欲しいと言ったお菓子やジュースなど前はそれでも買える余裕がございました。でもこの時期は仕事が少なくなりとてもじゃなくお菓子など買ってあげる余裕がありません。

コロナの影響で仕事なくなり今日明日何食べようと言う状況の中でネットでおすそわけを知りすがる思いで連絡させて頂きました。

コロナが流行してから、食費が跳ね上がって、今は野菜の高騰でじゃがいも1個買うにも悩んでます。一時は明日食べる米も無い時もありました。

5月25日には緊急事態宣言が解除され、感染を防止しながら社会生活をおくる「新しい生活様式」が定着してきています。現在、政府による経済政策も実施され、経済活動が動き出し、活気が戻りつつあります。しかしひとり親家庭の保護者は、非正規雇用など不安定な就業環境の方が多いため、今でもその影響が色濃く残っているという声が数多く届きます。

新型コロナの影響で3月から出勤日数が減らされ、給与が減少し5月は会社から倒産するかもしれないという事でパートはシフト取り消しとなり経済的に厳しい状態になりました。

契約社員で働いています。自分の会社の部署がコロナの影響で縮小し人員カットになるようで、現在出勤を減らされています。

新型コロナの影響で会社の経営が傾きパート勤務の私は勤日数を減らされました。いまは全員の雇用を保つのが限界のため理解して欲しいと通達がありました。

経済的に不安定な中、先が見えない将来への不安から精神的な落ち込みや心労を訴える家庭も少なくありません。

生活は変わらず苦しい状態です。生きることが嫌だと考えることがあります。

経済的に厳しいのと日雇いバイトの目処が立たないので不安で仕方ないです。

うつ病や拒食症になり体力低下しています。無気力で仕事ができる状態ではありません。

おすそわけを受け取った家庭から、喜びの声も届いています。

いつも満腹ではないのに「美味しいけど、お腹いっぱいだから残していい？ママ、食べてくれる？」と、息子の分しか用意しないわたしに少しでも食べてもらおうとする息子から久々に気持ちの良い「おかわり！」が聞けました。6歳の子供にこんなに遠慮させてしまう生活で本当に母親として苦しいのに、とても優しいメッセージまでくださり救われる思いです。感謝しかありません。

ダンボールを開けただけで子供達が歓声をあげていました。 久しぶりに食べるおやつに、ジュースにとても喜んでいました。 栄養面の事まで手が回らず、とりあえず食べさせないと。と日々安い食品でしたが、栄養機能食品のココアまで入れていただきとても嬉しかったです。

おてらおやつクラブからのおすそわけは「モノ」だけにとどまらず、人との繋がりや、暖かさ、仏さまからの見守りも一緒に届けています。おすそわけを通してお母さん、お子さんも感じてくださっているようです。

おやつクラブに登録して2日後、荷物が届きビックリ。手書きのお手紙と手作りのマスクに涙が溢れてきました。おやつ、日用品、お米など、ありがたかったです。見守られている、ひとりじゃないんだと感じられたことが何より嬉しかったです。お供えを下さった方、事務局の方、本当にありがとうございました。

優しさがたくさん詰まった手書きのメッセージとたくさんのおすそわけをありがとうございました。 息子がものすごく食べるようになりましたので本当に助かります。あたし達の事を思ってくださってる方が存在する事に感謝し、これからも息子と二人で笑顔いっぱいで仲良く過ごしたいと思います。

寒くなってくるこれからの季節は体調を崩しやすい時期。インフルエンザも流行してきます。
お子さん・ご自身の体調不良で仕事を休むと手取り収入が少なくなります。非正規雇用だと有給休暇があることは少なく、働いた分しか収入はありません。

加えて12月は児童手当、児童扶養手当ともに受給のない月です。
（児童手当は２月・６月・10月に４カ月分まとめて、児童扶養手当は１月・３月・５月・7月・9月・11月に２カ月分まとめて給付されます。）

12月は収入が少ない月ですがクリスマスに年末年始、新年の準備があり出費の多い月でもあります。そして今年は新型コロナウイルス流行後、初めてのクリスマス、お正月を迎えます。去年までできたことが今年はできないという家庭もあるでしょう。

子どもたちの笑顔を守りたい、すこしでも明日への活力になればという思いで、引き続き心を込めておすそわけをお送りしてまいります。

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