ひとり親家庭から寄せられた「声」

おてらおやつクラブには日々、全国のひとり親家庭のお母さん・お父さんから沢山のメッセージが届きます。
日本の子どもの貧困問題は見えにくいという課題があり、困りごとを抱えるご家庭の「声」は見過ごされがちです。

この1か月(2021年10月21日〜11月20日)の間に届いたメッセージの内、掲載許可をいただいたものをいくつかご紹介します。それぞれが「子どもの貧困問題」の現状に思いをはせ、自分にできる支援の形を考えるきっかけとなれば幸いです。

【お母さん・お父さんからの声】

この度は色々と送って頂きありがとうございます。
初回ですし、子供が食べる分の和菓子だけが届くのかと思いましたが、段ボール箱にシャンプーリンス、ボディソープ、お米、ジュースや私が飲める缶コーヒー、子供が食べやすいチョコクッキーやバームクーヘンなど入っており、開けた時に感動しました。
特にお米は買いたくても5キロ単位でも1000円以上はするので給料前で今手元に391円しかなく、買えない状態でいました。(明日が給料日でまだ1キロくらい残ってましたが、精神的に助かりました!)本当にありがとうございます!
(青森県の30代お母さん 男児1人女児1人)

先程お荷物受け取らせていただきました。
まず箱の重さにビックリして、開けてさらにビックリしました。食料品から日用品まで色々なものが入っており大変助かりました。
掛け持ちで仕事をしておりましたが、コロナの影響で1つは解雇となり、もう1つは時短ばかりのシフトになってしまい、収入がガクンと減ってしまい途方に暮れておりました。そんな時、掲示板でおてらおやつクラブを紹介している方がおり、申請をしてみました。
発送までとても早く、とても必要としていたお米まで入っており本当に感動をしました。仏さまからのお下がりとのことでとても感謝をしながら子供と頂きます。
(愛知県の30代お母さん / 男児1人)

コロナで減収転職し、ヘルニアで離職してから、日常生活ができるまで2ヶ月。ようやく求職活動ができるくらい回復しましたが、なかなか再就職できず。。。。無収入期間が続き、困っていました。
おやつは贅沢品になってしまったので、うちでは買えず、息子には可愛そうな思いをさせてしまっている日々が続いてしまって、罪悪感と不安と焦りでいっぱいです。そんな中での支援物資は、ただの食料品として。。。だけではなく、励みにもなりました。ありがとうございました。
(北海道の30代お母さん / 男児1人)

事務局員コメント
「子どもの貧困問題」と一口にいっても、状況はそれぞれによって複雑・多様であることがご家庭の声からみえてきます。最近では、インターネットでのコミュニティ(ひとり親同士の情報交換の場など)を通じて、おてらおやつクラブのことを知っていただく機会も増えています。

届きました!とてもありがたいです。涙が出ます。子供にも、すぐに渡せるお菓子も入っていました。しかもハロウィンの絵がお菓子に付いていて、今日が正にハロウィンなので渡したらとても喜んでいました。お米や日用品も、とてもありがたいです。この先、将来的に余裕ができてきたらボランティアや、何か子供達や困っている人達の手助けをしたいと思いました。ありがとうございました。
(愛知県の40代のお母さん / 男児1人)

まずは発送の速さに驚きました。登録して次の日には発送していただけてとても感謝しています。お菓子が多いのかなと思っていたら、日用品やマスクなども入っていて驚きました!フードパントリーで食品はいただくことがあってもシャンプーなどはいただいたことがなかったので正直嬉しいです。子供達はちょうどおやつの時間に届いたので喜んで食べていました。ありがとうございました!!
(岩手県の30代のお母さん / 女児2人)

先ほど受け取りました!ありがとうございます!
子どもたちのテンションが上がってました☆日用品もとても助かります(ToT)
何も手助けはできませんが。。こういったサービスで笑顔になれる家族が増えますように!
私は調停中のため扶養手当等も医療費の助成も受けれず、とても苦しい中にいます。。
受けれるサービスが少ない中でこの支援を受けれてとても嬉しいです!
ダメ元で申し込んで良かったです!
ありがとうございました!
(奈良県の30代お母さん / 男児1人、女児1人)

登録してから直ぐに届きました。
地元のお寺さんから届くのかと思ったら、奈良県から届き驚きました。
お米やお菓子、洗剤の他に 果物の柿が丁寧に包まれて入っておりました。
社会福祉協議会の食糧支援で頂く防災食ばかりを口にしておりましたので
生の果物が本当に美味しくて 涙が出ました。
ありがとうございました。
(愛知県の50代のお母さん / 女児1人、男児3人)

事務局員コメント
おてらおやつクラブでは、はじめて相談されるご家庭からのほぼ全員に、3日以内に「おすそわけ」をお送りをしています。その日食べるものにも困っている方がいる中で、出来る限り迅速に「おすそわけ」をお届けすることが、支援を必要としておられる方とのその後の信頼関係の構築に結びついています。

おてらおやつクラブでは「歳末たすけあい2021 〜たよってうれしい、たよられてうれしい〜」と題して、ひとり親のご家庭への支援準備を進めています。
冬休みにクリスマス、お正月など出費に悩む要因が数多くある年末年始。加えてコロナ禍で自宅にいる時間が増え、食費や光熱費が例年よりもかさんでいる家庭が多くなっています。11月12日〜16日につながりのあるご家庭へ連絡をとったところ、2,230世帯からの支援要請がありました。今回は申し込みに添えられた不安に思っていること、困っていることの中からいくつかの「声」を紹介します。

高校生になると一気に手当がなくなってしまう。
高校の授業は無償だか、育友会費や交通費などその他もろもろの費用が発生し、手当は無くなるが出費は増えるのでかなりつらい状況に陥ります。
高校生はバイトできるかもしれませんが、部活など本当はしたい事をさせてあげたいし、自分が情けなくも感じます。成人するまで何かしら補助があればありがたいのですが。。。
(奈良県の30代のお母さん / 女児1人、男児1人)

子ども達のインフルエンザワクチンを打ちたかったのですが、予約を終了していたり、次の供給か未定のためいつになるか分からないという状況で打てていません。もし2人がインフルエンザになったら仕事を休まないといけないので、不安です。あとワクチン代が病院によって様々で少し補助をしてもらえたらいいのになぁと思います。
(岐阜県の40代のお母さん / 女児2人)

DV被害で子供と一緒に逃げたけど、離婚もできないため、戸籍上は夫と同世帯になっており、行政からは何の支援も受けることができない。コロナの一律給付も全て、別居して行方不明の夫が受け取り、私や子供には何も受け取りができなかった。選挙の際にも、自分には選挙票が届かず、いつも困っている。
(奈良県の40代のお母さん / 女児1人)

事務局員コメント
この冬を迎える家庭の実情が伝わってきます。生活の状況や困っていることの中には、多くの人にとって意識した経験のないことが、ひとり親家庭にとってのハードルになっている場合もあります。
長引くコロナ禍により大変な状況にある方もいらっしゃるかと存じますが、どうか可能な範囲でお力添えいただければ幸いです。「おそなえ」をお送りくださる方は、下記フォームからお申し込みをお願いいたします。
https://otera-oyatsu.club/donation/food/

おてらおやつクラブでは、困りごとを抱えるご家庭をお支えするため、随時皆さまからのご寄付・ご寄贈を募っています。
お力添えくださる方は、下記URLから活動にご協力をお願いいたします。

▼ご寄付(継続寄付・都度寄付)
https://otera-oyatsu.club/donate/

▼ご寄贈(食品・日用品を送る)
https://otera-oyatsu.club/donation/food/

▼古本勧進(古本による寄付)
https://otera-oyatsu.club/donation/book/