ひとり親家庭から寄せられた「声」

おてらおやつクラブには日々、全国のひとり親家庭のお母さん・お父さんから沢山のメッセージが届きます。

日本の子どもの貧困問題は見えにくいという課題があり、困りごとを抱えるご家庭の「声」は見過ごされがちです。

この1か月(2021年12月21日〜2022年1月20日)の間に届いたメッセージの内、掲載許可をいただいたものをいくつかご紹介します。それぞれが「子どもの貧困問題」の現状に思いをはせ、自分にできる支援の形を考えるきっかけとなれば幸いです。

【お母さん・お父さんからの声】

子供から、サンタさんはうちには来なかったね…と言われて胸が苦しくなりました。やっぱりプレゼントが貰いたかったようです。おてらおやつクラブさんから届き、子供にプレゼントを渡せて、とてもありがたかったです。
(埼玉県の30代のお母さん/男児1人)

子どもと一緒に暮らしたので自分でベトナム人で子ども達は日本で生まれたです。中学生で制服,自転車など高いすぎます。不安で心配です。自分も仏教です。毎晩読んでいます。どうか、助けてください。よろしくお願い致します。頑張って子どもと一緒に乗り越えて前向きへ生きて行きたいです。
(静岡県の40代のお母さん/男児2人)

未だに収入も無いので生活は厳しいです。家の中で息が白くても暖房をつけてあげる事が出来ず、せめて子供達は食べ盛りなので、ご飯は食べさせてあげたいです。
(愛知県の50代のお母さん/男児3人・女児1人)

働いても働いても収入は減る一方で支援がないとやっていけない状況。職場で不織布マスク着用が徹底されたが、買うお金がなく、使い回してしまっているのでマスクを頂けたら大変ありがたいです。
(大阪府の30代のお母さん/女児1人)

事務局員コメント
「子どもの貧困問題」と一口にいっても、状況や環境はそれぞれ異なり、困っていることも必要としていることも違います。お一人お一人の状況に合わせた、きめ細やかな支援が必要とされています。

食品を買いにスーパーに行っても予算を削るのが『おやつ』なんです。久しぶりにお菓子をテーブルに並べ『食べていいからね』と言えました。化粧品まで入れてくださり絶対的に削る美容関係のモノにトキメキました。私は女性だったと思い、少し苦笑い。常にすっぴんでいるのでありがたいです。
(東京都の40代のお母さん/女児1人・男児1人)

届いた荷物を子どもと一緒に見てびっくりしました。お菓子がたくさん!そして化粧品まで。泣きたくなる気持ちになりました。なぜなら、母子家庭になってから真っ先に削ったお金が、自分の服や化粧品を買うことだったからです。自分に買うものといえば生理用品ぐらいという時期もありました。子供にお菓子がもらえるならという、いわば軽い気持ちで申し込んだのですが、おてらおやつクラブの方々の思いの深さを感じました。申し込んで直ぐに荷物が届くのもそうですし、気軽に申し込みのできるラインを使った申請方法もですし、届いた荷物の中身も、全てに驚きと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
(京都府の30代のお母さん/女児1人)

あんなにたくさんの御支援、ありがとうございます。お陰で、楽しくお正月を迎えられそうです。しかも私にまでお化粧品など頂いてしまい、本当に有り難いです。100均の化粧品で済ませていたので、年明けはちょっと綺麗になれそうです。たくさんの方の有難いお気持ちに感謝致します。
(神奈川県の40代お母さん/男児1人)

食料のみならず、化粧品も入っていておしゃれなど忘れてしまっているのでワクワクしています。気持ちの余裕が持てると子供達にも優しく向き合えます。1人じゃないととても心強いです。コスメなど普段は買わない物なので母ではなく女性としての時間を思い出させてもらいました。
(青森県の30代のお母さん/女児1人・男児2人)

ずっしり重たい箱に沢山詰めてあり、子供と一緒に歓声をあげながら取り出しました!化粧品まで入っているので驚きました!いつも100均のものしか買えなかったのでとても嬉しいです。最近毎日、将来のことを考えると涙がでる日が続いていましたが久しぶりにニッコリできました。いつもは私が子供を守る立場ですが今回は私が皆様に守られている幸せな気持ちになりました。本当に感謝いたします。
(島根県の40代のお母さん/女児1人)

事務局員コメント
お母さんの中には、日々の生活費をやりくりしながら化粧品を用意していた方、お子さんのものを優先し購入を我慢していた方など、久しぶりに化粧品を手に取った方もいらっしゃいました。おてらおやつクラブでは、化粧品のご寄贈をいただくことがあり、食品や日用品と一緒におすそわけとしてお届けすることもあります。

只今、離婚調停中で、夫のDV被害により実家に身を寄せてます。夫からの経済的支援がないので、貯金を取り崩し生活してます。産後間もないので、今は無収入です。でも、離婚が決まるまで、一人親の支援はまだ受けられないので、このようなご支援は本当に助かります。この度、こちらの支援に繋がれた、ご縁を大切に過ごしていきます。
(東京都の30代のお母さん/男児2人・女児1人)

DV避難で2年半前から母子生活支援施設に入所していますが、離婚が成立しておらず、生活保護を受けずにやっておりますので児童扶養手当や様々な給付金の対象外にされてきました。今回はおすそわけを頂いて、初めて対象外という言葉から解放されたと思いました。同封された教育サポートブックがすごく参考になりました。大切な情報を丁寧にまとめて頂いてすごくありがたいです。勉強大好きな娘のためにめげずに情報収集をしていこうと思います。
(島根県の40代のお母さん/男児1人・女児1人)

今年になり乳がんになって、旦那は女の所に行き、別居となりました。10月に児童手当もやっと私のところへ振り込む手続きが終わり、これから離婚調停です。そして、年末の給付金も9月時点という事で大阪市はもらえませんでした。病気の不安に調停、入学式に引っ越しに、、。そんな中、給付金のショックでした。国が決めた事だからの返答で、何もかも見放された感じでした。年末年始も辛かったです。そんな中、こちらを知りました。届いたお米を見た時、なんだかこみ上げてきました。本当にありがとうございます。
(大阪府の40代のお母さん/男児1人)

事務局員コメント
自治体の支援や制度は時期や状況により対象外となってしまったという声が届いています。支援を利用できないことが孤立感に繋がっている様子が伺えます。おてらおやつクラブでは審査などはなく、必要としているひとり親家庭の方にできるだけ迅速にお届けできるよう心がけています。

おてらおやつクラブでは、困りごとを抱えるご家庭をお支えするため、随時皆さまからのご寄付・ご寄贈を募っています。長引くコロナ禍により大変な状況にある方もいらっしゃるかと存じますが、どうか可能な範囲でお力添えいただければ幸いです。ご協力くださる方は、下記フォームからご連絡をお願いいたします。

▼ご寄付(継続寄付・都度寄付)
https://otera-oyatsu.club/donate/

▼ご寄贈(食品・日用品を送る)
https://otera-oyatsu.club/donation/food/

▼古本勧進(古本による寄付)
https://otera-oyatsu.club/donation/book/