今年度より新たに「子どもの居場所づくり事業」が、事務局のある奈良県田原本町にてスタートしています。
子どもたちは様々な事情により、自らの声で「たすけて」の声を発することが困難なケースがあります。
子どもたちにとって「たよりたい」と思える居場所があれば、子どもたちのSOSを聴くことができると考えています。
当事業では、子どもたちと直接関わる機会をつくり子どもたちの生の声を聞くことで、子どもたちが抱える見えにくい困りごとに気付き適切な支えに橋渡しできるよう取り組みます。
今回は、この「子どもの居場所づくり事業」の具体的な3つの取り組みをご紹介いたします。
1)居場所づくり
当事業では、奈良県田原本町の安養寺(おてらおやつクラブ事務局)と安養寺前の空き家を活用します。現在、地域の子どもたちと共に空き家の改修作業に取り組んでいます。
子どもたちにも改修作業に加わってもらうことで、自分たちの居場所として親しみを持ってもらおうと考えています。まもなく空き家の改修作業が終了し、いよいよ子どもの居場所がオープンします。
(Twitter、Facebookにて進捗情報を発信しています)
地域の皆さまと楽しく準備を進めています
2)つながる場所の開放
単に場所を開放するだけではなく、信頼できる存在とつながることが重要だと考えます。
子どもたちは信頼できる大人にのみ本音の声を伝えます。
大学生や地域の大人の協力のもと「学習支援」「フリースペース」を提供し、子どもたちにとって「たよりたい」と思える存在/場所をつくります。
▼学習支援
頻度:月2回(土曜日)
時間:13:30〜16:00
内容:主に学校の宿題を、大学生や地域の大人の補助のもと取り組んでもらいます。
2022年5月に行った中間試験対策のようす
▼フリースペース
頻度:週に1度(平日)
時間:11:00〜19:00
内容:宿題をしてもいいし、何もしなくてもいい。家や学校以外で過ごしたい、誰かとお話したい人のために開放しています。
安養寺本堂を解放し、皆でくつろげるスペースをご用意
3)子どもの課題リサーチ
子どもたちにとってどのような居場所や支援が必要なのかをリサーチし、今後の取り組みに活かしていきます。
地元の子ども支援団体や社会福祉協議会等とも情報を共有し、地域一体となり子どもの見守り体制の強化を図ります。
田原本町社会福祉協議会にて、子ども支援団体の情報交換会をしました
子どもたちが抱える困りごとは、時代とともに複雑化していき、家庭や学校だけでは解決していくことが困難なケースもあります。
家庭や学校以外にも、子どもたちが安心して「たよりたい」と思える居場所をつくるために、おてらおやつクラブは活動に取り組んでまいります。
8月にはプレオープンという形で、子どもたちを実際に招いて夏休みの宿題対策の学習支援に取り組みます。今後もこちらのブログ記事やSNSで情報を発信してまいりますので、続報をお待ちください。