本願寺鹿児島別院にて「おてらおやつクラブ」活動説明会・発送体験会を開催

認定NPO法人おてらおやつクラブは、各地のお寺さまとともに子どもの貧困問題について考える活動説明会を全国で開催しています。

2月25日には、浄土宗ともいき財団の助成を受け、浄土真宗本願寺派 本願寺鹿児島別院さまを会場に活動説明会と発送体験会を実施しました。当日は、本願寺派のみならず木辺派・高田派など宗派の垣根を越えてお寺さまが集まり、地域のご門徒さまも含め20名を超える方々にご参加いただきました。

実際に現地へ赴き登壇したおてらおやつクラブ理事の高山よりレポートをお届けします。

浄土真宗本願寺派 本願寺鹿児島別院

■ 孤立を防ぐ「支え合いのネットワーク」を目指して

今回の説明会でお伝えしたのは、「お寺のおすそわけ」を通じて地域の支援団体と連携し、ひとり親家庭の子どもたちを支えるネットワークを広げていきたいという思いです。

会場には、実際に現場で活動されている次の支援団体の皆さまにもご参加いただきました。

・NPO法人ルネスかごしま さま
・ほしがみね☆みんなの食堂 さま

お寺にある「おすそわけ」を、地域で活動されている支援団体の皆さまと連携して届けることで、本当に支援を必要としているひとり親家庭へとつなぐことができます。こうしたつながりの積み重ねが、子どもたちを支える地域のセーフティーネットにつながっていきます。

■ 活動の原点と現在の取り組みを共有

説明会では、おてらおやつクラブの活動の原点となった「大阪母子餓死事件」にも触れながら、子どもの貧困問題の現状についてお話ししました。

凄惨な事件を「過去のこと」や「遠い場所のこと」とせず、今この社会のどこかで苦しむ親子の姿に、静かに思いを馳せるひととき。涙を流しながら、一言一言を噛み締めるように耳を傾けてくださる参加者の姿が、深く心に刻まれました。

また、現在の活動状況についてもデータを交えて紹介しました。
参加者の皆さまは真剣な表情で耳を傾け、メモを取りながら話を聞いてくださる姿が印象的でした。
「目の前の子どもたちを、自分たちの手で支え抜こう」という、強い覚悟が垣間見えた気がします。

質疑応答では、

「お手紙ボランティアにはどのように参加できますか?」
「どのお寺でもすぐに始められるのでしょうか?」

といった前向きな質問が寄せられ、子どもたちを想う皆さまの関心の高さが感じられる時間でした。

■ 「ものではなく気持ちを」箱に詰めて

後半は、実際に「おすそわけ」の梱包を体験する発送体験会です。

「おすそわけは物を送るだけではなく、その先にいる親子へ気持ちを届ける活動でもあります。箱を開けたときに親子が笑顔になれるような梱包を目指しましょう」

そんな思いを共有しながら、2~3人でチームを作り作業開始。
今回の体験会では、合計7箱のおすそわけを梱包し、九州エリアの支援団体さまへお届けする準備を行いました。

梱包作業自体はとても賑やかに楽しく進みましたが、皆さんが一転して頭を悩ませたのは、同梱する「メッセージ」の内容です。

「どんな言葉なら励みになるだろうか」
「この表現で、かえって傷つけてしまわないだろうか」

一人ひとりが丁寧に言葉を選びながら、子どもたちへの思いを込めてメッセージを書いてくださいました。

■ あなたの地域でも「おすそわけ」の輪を

今回作成されたおすそわけは、参加してくださったお寺さまの手で支援団体さまへ発送されます。

こうした活動の輪を広げ、一人でも多くの親子に笑顔を届けるためには、より多くの地域でこの「おすそわけ」が日常の取り組みとして広がっていくことが大切です。

「自分の地域でも説明会を開いてみたい」
「うちのお寺の門徒さんと一緒に発送体験をしてみたい」

そんなお声がけをいただけることが、何よりの支えになります。 おてらおやつクラブでは、今回のような活動説明会や発送体験会の開催について随時ご相談を承っています。

▼ 講演・発送体験会のご相談、お問い合わせはこちら
https://otera-oyatsu.club/activities/edification/lecture/

今回ご協力いただいた鹿児島別院の皆さま、駆けつけてくださった支援団体の皆さま、そして宗派を越えてお集まりいただいた皆さまに心より感謝申し上げます。
これからも、地域と手を取り合いながら「おすそわけ」の輪を広げてまいります。