「夏のおすそわけ2024」のご報告とお礼 | おてらおやつクラブ - たよってうれしい、たよられてうれしい。

認定NPO法人おてらおやつクラブは、匿名で全国のひとり親家庭の自宅へ直接おすそわけを届ける取り組みを実施しています。

家計がひっ迫しやすい夏休み期間中、全国2,605世帯のひとり親家庭に「おすそわけ」を届けるプロジェクト「夏のおすそわけ2024」を実施しました。

▼昨年の「夏のおすそわけ」に関する報告はこちら
https://otera-oyatsu.club/2023/09/summer2023-report/

おすそわけ発送にご協力くださったお寺さまをはじめ、ご寄付・ご寄贈・ボランティアでご支援いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。

7月1日〜8月31日の期間におすそわけを届ける予定でしたが、おかげさまで予定より早い8月21日（水）に対象の家庭すべてにおすそわけを送ることができました。

家庭からの「声」

おすそわけを受けとった家庭からの喜びの声をいくつかご紹介します（すべて許可を頂いています）。

夏休みに入り子供が家で過ごすことが増え、私が仕事へ行っている間、子どもがお腹を空かせているんじゃないか、我慢しているんじゃないかと毎日とても心配しています。お米やおかずになるもの、子供が大好きなお菓子までおすそわけいただきありがとうございました。助けてくださる誰かを感じることができ、励みと力になります。素敵なお裾分けをいただいたこの夏、しっかり頑張りたいと思います。
（大阪府のお母さん／お子さん１人）

おてらおやつクラブ様から荷物が届くことは子供達に内緒にしていました。届いた時に「何これ？あれ、おやつって書いてある！！」と嬉しそうな顔。箱を開けてあげるとたくさんのオヤツが入っていて１つずつ嬉しそうに出しては姉妹2人ではしゃいでいました。
お砂糖やゼリーキットなどお菓子作りが好きな子供達は更に大喜び。1番下に入ってたお米を見て「ママ！お寺から私に誕生日プレゼント届いたね！」と今月誕生日の娘はニコニコでした。大人も子供も嬉しい贈り物、本当にありがとうございました。
（新潟県のお母さん／お子さん２人）

お米からうどんからお菓子まで、たくさんの物を本当にありがとうございました。そして、一緒に添えていただいたお手紙、優しいお気遣いのお言葉に涙が出ました。毎日介護と育児、仕事と家事で張り詰めた気持ちで生活しておりましたが、温かいお言葉にとても救われました。
本当に心から感謝です。私もお手紙を書いてくださった方のように、子供や両親にも温かい気持ちで接する事が出来るように心がけようと思えた瞬間でした。
※お手紙は冷蔵庫に貼ってお守りにさせていただきます♪
子供もたくさんのお菓子に大喜びでした！たまにはほっと一息つきながら、また頑張っていこうと思います。
（福岡県のお母さん／お子さん１人）

子供が小学校3年生になり、どんどんと食べ盛りになってきました。物価高騰もあり、食費は以前に比べ4~5割程増したように思います。収入と支出がほぼ同じくらいになってしまい、貯金に回す余裕もなくなりました。お菓子はもう特別な時にしか買わないようにしよう…と決めたところに、おてらおやつクラブさんからの案内が届き、すごく助かる、、！と思いました。
おすそわけが届いてすぐ、子供は嬉しそうにお菓子を食べていました( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”
子供が嬉しい楽しい、と感じることを我慢しなければならなくなり、とても心苦しかったのですが、おてらおやつクラブさんに助けていただきました。本当にありがとうございました。
（長野県のお母さん／お子さん１人）

普段は、なかなか買えないような食品をたくさんいただきまして本当にありがとうございました。
自分だけであれば、お昼も食べずに我慢できますが、夏休みで給食がない娘には、きちんと3食食べさせてあげたかったので、本当に嬉しいです。
物価がだんだん上がる中、貴重なものを本当に本当にありがとうございました。大切に食べさせていただきます。
（佐賀県のお母さん／お子さん１人）

お顔もお名前も分からない方からのおすそ分けですが、温かな手書きのメッセージと、美味しそうなおやつや食材などがたくさん詰まっていて、まるで遠方の親戚からの贈り物のようでした！寺院の方をはじめ、クラブ関係者の皆様のお心遣いが本当にありがたいです。
ワンオペ育児・仕事・家事に追われて生きている日々の中、第三者とのつながりを感じられて、癒されて、また頑張ろうという気持ちになれました。これからも必要とする家庭への「おすそわけ」を続けていただけたら嬉しいです。
（東京都のお母さん／お子さん１人）

子どもの笑顔が目に浮かぶ声、誰かとのつながりにホッとされている声、家計の大変さを吐露する声、社会資源が使えないという声。おすそわけを通して家庭が置かれているリアルな様子を伺うことができます。

夏のおすそわけの成果

今回のプロジェクトの主な成果は以下の３点に集約されます。

1．すべての申込家庭におすそわけをお届け

「夏のおすそわけ」は１年以上おすそわけを受けとっていない家庭へ希望を募り、年に１度はおすそわけが届けられるようにと企画したプロジェクトです。
昨年の「夏のおすそわけ」では、すべての家庭にお届けしたい気持ちはありながらも予算や物資量の加減で、おすそわけを届ける家庭2,000世帯を抽選で選定しました。
今年の「夏のおすそわけ」の際は、対象家庭4,055世帯へLINEで案内を送り、そのうち2,605世帯からお申し込みがありました。すべての申込世帯におすそわけを届けるため抽選は行わず、無事におすそわけのお届けを完了することができました。

2．全国の259か寺のお寺さまが賛同

2,605世帯におすそわけを送り届けることができたのは、全国のお寺さまによるお力添えの賜物です。計259か寺のお寺さまが「夏のおすそわけ」に参加してくださいました。そのうち31か寺は初めて家庭におすそわけを送ってくださったお寺さまです。
全国には約38万世帯の家庭が貧困状態にあると言われています。現在おてらおやつクラブの登録家庭は約１万世帯。孤立し誰にもどこにも「たすけて」を言えない家庭とつながり、おすそわけを届けていくためには、今後より多くのお寺さまの協力が必要です。
「夏のおすそわけ」により、家庭へおすそわけしてくださるお寺さまが増えたことは、今後おすそわけ活動を広げていく上で、大きく一歩前進することができ、うれしく思っています。

3．フェリシモ「みんなでおそなえギフト」によるおすそわけ

昨年の「夏のおすそわけ」から大きく進化した点は、株式会社フェリシモ「おてらぶ」との協働プロジェクトである「みんなでおそなえギフト」を「夏のおすそわけ」で家庭に届けたことです。
「みんなでおそなえギフト」は、ひとり親家庭をみんなで応援できる仕組みです。「おそなえ」をひと口100円（＋税）から購入でき、金額が8,000円に達するごとにお菓子やお米、レトルト食品などの詰め合わせ1箱分がお寺に「おそなえ」され、ひとり親家庭に「おすそわけ」されます。
３月～６月の間に集まった「みんなでおそなギフト」を、「夏のおすそわけ」として計345世帯にお届けしました。
皆さまの「何か力になりたい」というお力添えのおかげで、昨年よりも多くの家庭に「夏のおすそわけ」を届けることができました。

「みんなでおそなえギフト」を受け取った家庭からの声

おすそわけ、無事に受け取りました。本当に有難うございます。
フェリシモさんとの提携で「みんなでおそなえギフト」というプロジェクトがあるなんて！知りませんでした…そして、フェリシモさんのお客さまからの善意で成り立っていることを知り、みなさんからの暖かいお気持ちやご厚意、ご支援に心から感謝します。色んな分野からの様々な方々のご協力のもとで、母子家庭の我が家にまでこのように愛情のこもった荷物を届けて頂き、胸が一杯になります。内容品につきましても、無駄なく手間なく手軽に手にできるラインナップを揃えて頂いており、非常に助かります。
そして荷物に同梱されていたおてらぶさんからのお手紙の最後にあった手書きのひと言も、とても嬉しかったです。いろんな方々に支えられていることをとみに感じ、心強く思えた瞬間でした。
このように心を寄せて頂き、いつかは自分も同じような立場の方々へ恩返ししたい気持ちです。
（岡山県のお母さん／お子さん４人）

なにかしたいとお考えのかたへ

「夏のおすそわけ」は完了しましたが、ご家庭からの相談は日々事務局に届きます。

おてらおやつクラブでは今年度、約5,000世帯のひとり親家庭と新たにつながり、おすそわけを届けることに挑戦しています。
また、今年の冬休みの期間には昨年同様に「冬のおすそわけ」を実施する予定です。すでにおてらおやつクラブとつながるご家庭を対象に全国2,500世帯のひとり親家庭におすそわけを送る計画を立てています。さまざまな形でぜひ応援ください。

●フェリシモ「みんなでおそなえギフト」で応援する
https://www.felissimo.co.jp/program/441879.html?xid=ews_ob_OOC
＊「みんなでおそなえギフト」は「夏のおすそわけ」以降も参加できるプロジェクトです。「冬のおすそわけ」でも「みんなでおそなえギフト」を家庭に届ける予定です。

●寄付で「冬のおすそわけ」の配送料や活動継続を支援する
https://otera-oyatsu.club/donate/
＊おすそわけ１箱あたりの配送費は約840円です。1,000円のご寄付で１世帯におすそわけが届きます。

子どもたちやお母さん、お父さんが孤立せず、だれかに「たよってうれしい」と思える社会にしていくため、引き続きお力添えをよろしくお願いいたします。