おてらおやつクラブの活動紹介

Posted on 2015年10月27日

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「仏教」や「お寺」と聞いてみなさんは何をイメージされますか?

 

全国には7万を超えるお寺があります。どのお寺にも仏さまをお祀り(おまつり)するために、檀家さんや地域の人々から日々たくさんのお菓子や果物がお供えされます。

 

ご自宅やご実家にお仏壇があり、いただき物や大切な品物はまず仏さまやご先祖さまにお供えし、それから自分たちが頂くという経験をお持ちの方も多くおられることでしょう。

 

仏さまやご先祖さまを供養するための「おそなえもの」は、仏さまからの「おさがり」となって自分たちのもとへやってくるのです。

 

近年、日本国内で「子どもの貧困」が深刻な問題になっています。6人に1人が貧困状態にあるというデータに衝撃が走りました。ひとり親家庭が関連する悲しい事件も連日報道されています。

 

「もっと食べさせてあげたかった」というメモを残して、母子が餓死状態で発見された事件もありました。毎日の食事が給食の1食だけという子どもたちが沢山います。彼らにとって楽しいはずの夏休みや冬休みは食事の機会が奪われる日々なのです。

 

貧困問題は、育ち盛りの子どもたちの食事や教育、生活全般にわたって健全な成長に大きな影響を与えます。親御さまも、様々な事情が複雑に絡み合い、問題を抱えたまま周囲から孤立してしまうことが少なくありません。このような状況に対し、国や地域、民間団体が様々な取り組みを進めていますが、まだまだ十分な状況ではありません。

 

何か自分たちにできることはないか? 多くの方が抱かれているお気持ちではないでしょうか。

 

「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえもの」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、全国のひとり親家庭を支援する団体との協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動です。おすそわけを通じ、ご家庭と支援団体との関係性の深まりに寄与し、貧困問題の解決への貢献を目指します。

 

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活動趣旨に賛同する全国のお寺と、ひとり親家庭を支援する各地域の団体をつなげ、経済的に困難な状況にあるひとり親家庭へお菓子や果物、食品や日用品をお届けします。活動に共鳴された多くの個人様や企業様からも、物資や活動資金のご寄付を通じて活動をお支えいただいております。

 

「おてらおやつクラブ」は、全国のお寺さまで長年に渡り育まれてきた仏縁を、現代社会においてさまざまな状況下で苦しむ人々へ広めていく活動でもあります。お供え物やお寺にある生活用品をお送りするという物資の支援にとどまらず、苦しむ人々の状況を想像し、お寺が社会に対してなにができるか?宗教者が檀信徒や地域住民とともに模索する慈悲の実践活動なのです。

 

仏教とは端的にいうと「苦しみから逃れる」ための教えであり、お寺は人々がその教えを学び、伝え広め、実践する場所です。「おてらおやつクラブ」の活動を通して、慈悲の実践活動が広まり、最終的には全国各地のお寺が社会問題を解決するための活動の拠点の一つとして機能することが当たり前になる状況を目指しています。