現在「おてらおやつクラブ」は全国約1,200のお寺と440の支援団体とが連携し、全国各地で貧困問題解決の支援の輪を広げています。さらに「おてらおやつクラブ」事務局から直接、希望する家庭に「おすそわけ」を届ける仕組みも進行中で、毎月200キロ以上ものお米の「おすそわけ」を発送しています。ですが支援対象世帯には生活困窮度が高い家庭も多く、特に年末年始や長期休暇はより多くの「おすそわけ」が必要です。
そこで先月ホームページにて、お米の「おすそわけ」へのお力添えを相談いたしました(【募集】お米のおすそわけ)。その後、全国各地からのべ390キロもの白米・玄米が届きました。
390キロものお米は手にも身体にもずっしりと重く、お届けくださった皆さまのお気持ちの大きさを感じました。
おかげさまで6月12日に行われた発送会では、52世帯に各々お米3キロとお菓子や日用品等の「おすそわけ」を梱包・発送できました。食べ盛りのお子さんが少しでもお腹いっぱいになってもらえるように、お米を秤にかける手も自然と軽やかになります。今回はじめて発送会に参加した女性は、「お米や食料品を見て喜ぶご家庭の姿を思い浮かべながら取り組みました」と話してくれました。
発送会に参加される方々には、当日段ボールと一緒に、発送先ご家庭の簡単な家族構成が配られます。
小学生のお子さんが大勢いるからお菓子を多めに…、男の子はカレーが好きだろうか…。「男の子も女の子も楽しめるものだから」と男女ともに人気のある某キャラクターのおもちゃを持参くださった女性も。各ご家庭との距離が近い「おてらおやつクラブ」ならではの心づくしであり、醍醐味です。さまざまに想いを巡らすからこそ、参加者の皆さんは真剣そのものでした。さらに「おすそわけ」には、最後に言葉を添えて発送します。お父さん、お母さん、そしてお子さんに静かに寄り添うさりげない言葉を、毎回楽しみにしてくださるご家庭もあるそうです。
「おすそわけ」の発送は、モノを送るのではなく気持ちをお届けする行為です。皆さまからお預かりしたお米というお気持ちが、多くのご家庭に笑顔をお届けできた、そのお心一つひとつに心から感謝申し上げます。今回「おすそわけ」をお送りいただきましたのは、6名の個人の方、2か所の寺院、浄土宗児童教化連盟青森支部・保育協会青森支部さまです。誠にありがとうございました。
今後お米の「おすそわけ」を支援していただける方は、下記フォームから事務局宛にご連絡いただきますようお願いいたします。
■食品を送るフォーム
https://otera-oyatsu.club/donation/food/
お届けいただいたお米は事務局のある奈良の安養寺で仏供米として「おそなえ」し、直接支援世帯へと「おすそわけ」します。皆さまのお力添え、何卒よろしくお願いいたします。