ひとり親家庭から寄せられた「声」

おてらおやつクラブには日々、全国のひとり親家庭のお母さん・お父さんから沢山のメッセージが届きます。
日本の子どもの貧困問題は見えにくいという課題があり、困りごとを抱えるご家庭の「声」は見過ごされがちです。

この1か月(2021年9月21日〜10月20日)の間に届いたメッセージの内、掲載許可をいただいたものをいくつかご紹介します。それぞれが「子どもの貧困問題」の現状に思いをはせ、自分にできる支援の形を考えるきっかけとなれば幸いです。

【お母さん・お父さんからの声】

今回頂いた中にシャンプー、トリートメント、ボディーソープが有りましたが、子どもと2人で使うのに無くなる前に買わなくちゃとか精神的な部分での負担が少し軽くなりました。お風呂の時間も極力シャワーを使う時間を短くするのにシャンプーとトリートメントが一緒になっているのを買ってきたりとにかく何をするのにも少しでもお金が高くならないようにとか安いものをと考えること自体にもストレスになっていたので、今回このようなおすそ分けを頂けて本当に助かりました。今年の冬は子どもと数回かもしれませんが湯船にも一緒に入れるように出来たらなと思います。(埼玉県の30代のお母さん/女児1人)

将来が不安です。今ですら生活に困っているのに、これから食べ盛りになる子どもに満足にご飯を食べさせてあげれるか不安です。私は食べなくても平気なので、私の分も子どもに食べさせたいです。(岡山県の30代のお母さん/男児1人)

今届きました!ありがとうございます。子どもがこんなにいっぱい!お金たかかったでしょ?大丈夫?って聞いてきました。おてらおやつクラブが送ってくれたんだよと答えると、えー!すごいー!最高だね。これでママもご飯一緒に食べれるね!と喜んでいました。本当にありがとうございます。(愛知県の30代のお母さん/男児2人)

今日あたりも、いたずらやグズリが多くなった子どもの世話にひとり親で手が足りず、保育園にも遅れて子どもを送り出し、自分が疲れてしまっていて非常につらくて自己嫌悪でした。戻った時にちょうど荷物を受け取り、このように気にかけてくださる方々がいるのだと、思い頑張ろうと思えました。それで自分の着ている服を見たら、こどもがいたずら書きしたのか、これをきれいにしみとりする労力とペンの落書きだらけで、最近服も買うことなく独身の時に買った唯一のお気に入りの白いブラウスも子ども達にとってはただのキャンバスでしかなく、もう仕方ない状況に自分がいるんだと感じました。(東京都の40代のお母さん/女児1人)

事務局員コメント
ご家庭からの声を読んでいると、お母さんが自分のことよりお子さんを優先して日々生活されている方の声が少なくありません。おてらおやつクラブにおそなえいただくものはさまざまですが、おやつだけでなくコーヒーや化粧品などお母さんに使っていただけるものをおすそわけすることもあります。

和歌山市大規模断水地域に住んでいます。水やそのまま食べれるレトルト食品ありがとうございます。さっそく美味しくいただきました。断水の中思うように食事が作れずイライラしてましたが、あたたかい気持ちのおすそわけで一旦落ち着き、笑いながらいただきました。ほんとうに感謝しかありません。後もう少し、頑張って耐えます。(和歌山県の40代のお母さん/男児1人)

先程お水、食料品届きました。水道から水が出ない事がこんなに不便だと思いませんでした。娘と2人で途方に暮れていましたが、おてらおやつクラブさんから支援物資が届き、涙が出るほど嬉しかったです。本当に助かりました。ありがとうございます。(和歌山県の30代のお母さん/女児1人)

断水5日目で、毎日給水に行きつかれているところに、おすそわけが届き気分が上がりました。今回の断水で急に出費がかさみ、大変だったのですごくたすかりました。ありがとうございました。(和歌山県の30代のお母さん/男児1人・女児1人)

母子家庭なうえに身体も不自由なため何重苦も重なっていて、断水でも水を買ったり取りに行くことができず困っていたらメールをいただきました。お水ありがとうございました。市や自衛隊などが給水を頑張ってくれていたそうなのですが、私どもは身体が不自由なため情報が入らず、入っても動けずで大変困っていたところにご連絡いただいて感謝の気持ちでいっぱいです。(和歌山県の40代のお母さん/女児1人)

事務局員コメント
年々、台風や地震など自然災害が多くなっています。今年は、静岡県熱海市での土砂災害、和歌山県での断水などもありました。おてらおやつクラブでは、災害が起こった時にその地域にお住まいのひとり親家庭へ連絡し、臨時でおすそわけをお送りしています。

子どもがお菓子を喜びました。私はマスクが入っていたのがとてもありがたかったです。迅速なご発送ありがとうございました。いま、自立のために看護大学で学んでいます。自治体のひとり親家庭への支援は、1〜2年前の年収が基準となるため現在は対象とならず、なかなか大変です。おてらおやつクラブは、「いま」を見て審査してくださるので助かります。自治体ではさげすんだような対応をする職員の方もいて、申請に行くのが精神的に負担です。ネット上で助けてくださる人とつながれたことはうれしいです。(神奈川県の30代のお母さん/男児1人)

おすそわけを初めて送っていただきました、本当にありがとうございます。内容的にも充実していて、想像以上なおすそわけで驚きました。なによりも、見知らぬ一人親家庭にまで心を寄せていただいたそのお気持ちに、力を頂いた思いです。ほんの数日前にアクセスさせていただいたばかりにもかかわらず、「近いうちに」とのお言葉通り早急に送っていただいたことに「口先だけではなく、本当に助けてもらえた….」と、感無量の思いです。自分の住む自治体の公務員すら信じられなくなるほど心が折れかけていた私に「まだがんばれる、こういう方々がいてくれるんだから!」という気持ちにさせてもらえました。もしかしたら、我が家よりもっと生活に困っているご家庭が多いかもしれない…と考えると、我が家などがおすそわけを申請してもいものかどうか迷いましたが、どこまで我慢すればよいのか見境のつかない自分にとっては申し訳なく感じつつも、頼れるところがある!という信頼を感じられたことがとても大きかったです。(岡山県の40代のお母さん/男児3人・女児1人)

所得制限で扶養手当は得ていない、見逃されがちなひとり親世帯です。おやつ届き、見守ってくれる人がいると感じ、安心感を得ました。ありがとうございます。(東京都の30代のお母さん/男児1人)

子どもにお話をしてから子どもに開けてもらいました。とても嬉しそうな顔が見れました。本当にありがとうございます。公的な所では断られたりする中で、温かいメッセージとともに頂けて嬉しかったです。私の心もですが、子どもの心もあったかくなったようです。(兵庫県の40代のお母さん/女児1人)

事務局員コメント
おすそわけを受け取っている家庭の中には、さまざまな事情で自治体のサポートを受けられない方、断られてしまう方などもいらっしゃいます。おてらおやつクラブではお申し込みから3日以内を目安におすそわけを発送し、お困りの方に迅速にお届けできるよう心がけています。

おてらおやつクラブでは、困りごとを抱えるご家庭をお支えするため、随時皆さまからのご寄付・ご寄贈を募っています。
お力添えくださる方は、下記URLから活動にご協力をお願いいたします。

▼ご寄付(継続寄付・都度寄付)
https://otera-oyatsu.club/donate/

▼ご寄贈(食品・日用品を送る)
https://otera-oyatsu.club/donation/food/

▼古本勧進(古本による寄付)
https://otera-oyatsu.club/donation/book/