賛同寺院数が2,000か寺に到達しました

2024年3月9日、認定NPO法人おてらおやつクラブの賛同寺院数が2,000か寺に到達しました。

2013年に奈良県のたった1つのお寺から始まったおてらおやつクラブ。今年で10年の節目を迎え、新たな10年に向けていま再びスタートラインに立っています。
この大切な瞬間を多くのお寺さまと共に迎えることができ、おてらおやつクラブの活動を支えてくださる皆さまに事務局一同改めてお礼申し上げます。

おてらおやつクラブの活動が始まった当初、厚生労働省が発表した国民生活基礎調査によると、子どもの貧困率は16.3%でした。それが最新の調査では11.5%と僅かながら改善傾向にあります。しかしながら、そもそも「子どもを生む」という選択肢を選べない家庭が増え、結果的に子どもの数が減っているため、改善しているように見えると考察する学者もいます。

ひとり親世帯に関して言えば、44.5%と実に半数が困窮している状況にあります。この傾向は10年前から変わらず、ひとり親家庭を取り巻く環境が改善されていないことが伺えます。
まだまだ日本国内の子どもの貧困問題は根深く、事務局には絶え間なく「たすけて」の声が届いています。

物価高で食費を削ってやり繰りしてたので数日分の食費・生活費が浮き助かりました。甘いお菓子でほっこり癒され自然と涙が溢れてきました。
頼れる身内が居なく孤独を感じて張り詰めていたので、おてらおやつクラブを通して人の優しさ・温かさを感じる事ができました。人とのつながりって素敵ですね。
物資は助かりましたが、それより自分の心が救われた気がします。この気持ちを忘れずに私も子供が巣立ち落ちついたら今度は支援できる側に立とうと目標ができました。
(徳島県のお母さん)

困りごとを抱えるご家庭からの「たすけて」の声に応えていくためには、より多くのお寺さまのご協力が不可欠です。全国約30万世帯のひとり親家庭に「おすそわけ」を届けるため、引き続きお寺さまのご参加をお待ちしております。

お供え物での協力が難しいとお悩みのお寺さまには、その他のさまざまな活動方法でご参加いただくことが可能です。募金箱の設置や啓発ポスターの掲示、啓発物資の配布協力など、詳細は以下のページをご参照ください。

▼ おすそわけ以外で関われること
https://otera-oyatsu.club/temple-regist-2000/#other

「たよってうれしい、たよられてうれしい。」社会の創出のため、皆さまのご協力をお願いいたします。