【事務局スタッフ募集】「おてらおやつクラブ」で一緒に働きませんか?

募集は【10月8日(月) 23:59】締め切りいたしました。


特定非営利活動法人おてらおやつクラブ(以下、NPO法人おてらおやつクラブ)は、事業の拡大に伴い事務局スタッフを募集いたします。「慈悲の実践を通じて貧困問題の解決を目指す」私たちの活動に共感し、この活動を一緒に支えてくださる仲間を求めています。もちろん、ひとり親家庭のお母さんも大歓迎です。

●おてらおやつクラブとは?

おてらおやつクラブは、全国のお寺に集まる「おそなえ」を、仏さまの「おさがり」としていただいて、必要な人たちに「おすそわけ」する活動です。2014年1月に始まって以来、子どもやひとり親家庭のもとへ、お菓子や果物、食品や日用品を、経済的に困難な状況にあるご家庭にお届けしてきました。

昨年8月24日には、NPO法人化。活動に賛同してくださる全国の寺院は951寺院、ご協力いただいている支援団体は379団体、おやつを受け取った子どもたちの数も、月間のべ約9000人にまで増えました(2018年9月現在)。

おてらおやつクラブの賛同寺院は、お寺に集まってきた「おそなえもの」を、地域の人たちやお檀家さんと手分けしながら、手書きのメッセージを添えた「おすそわけ」を支援団体に送ります。お母さんや子どもたちは、それぞれの支援団体のみなさんから「おすそわけ」が届けられるというわけです。

人々から仏さま、仏さまから子どもたちへ。たくさんの人々の慈悲がかたちとして現れた「おそなえもの」は、「おすそわけ」としてお寺から支援団体、支援団体からお母さんと子どもたちへと巡っていきます

NPO法人おてらおやつクラブは、こうした「おすそわけ」の循環を支える仕事をしています。

●おてらおやつクラブが描く未来を実現するために

現在の、日本の子どもの貧困率は13.9%。17歳以下の子どもの7人に1人、約280人の子どもたちが貧困状態に置かれています(*)。また、全国には約7万5000の寺院があり、数えきれないほどの支援団体があります。
*厚生労働省「平成28年 国民生活基礎調査」による

社会福祉の現場では課題解決の方法とされる「自助」「公助」「共助」。この3つの「助け」からもこぼれ落ちる人を救うのは「仏さま=仏助」しかないと考えています。

NPO法人おてらおやつクラブの目標は「慈悲の実践を通じて貧困問題を解決する」こと。

もっともっと多くの子どもたち、ひとり親家庭のお母さんたちのもとへ、必要とされる支援を届けるには、より多くの寺院、支援団体との連携をつくらねばなりません。そして、この日本には深刻な子どもの貧困問題があることを、広く世の中に理解してもらうことも大切です。

NPO法人化してまだ1年。私たちは、事業を大きくしていくために試行錯誤を続けてきました。しかし、そのためには事務局をパワーアップする必要があります。そこで、この記事を読んでくださっている「あなた」の力をぜひともお借りしたいのです。

●NPO法人おてらおやつクラブ事務局のお仕事は?

NPO法人おてらおやつクラブの事務局は、奈良・安養寺にあります(最寄駅は近鉄「田原本」駅)。事務局には、安養寺住職でありおてらおやつクラブ代表・松島晴朗と、常駐スタッフの坂下佳織が勤務しています(松島はお参り等で不在のことも多いです)。

坂下佳織(上段・中央)。友人のSNSをきっかけにおてらおやつクラブに出会う。自らも母子家庭に育った背景もあり「おてらおやつクラブ」の活動に参加する。現在10歳・8歳の男の子を育てる母親でもあります。

他のスタッフは全国各地の寺院でお勤めしているお坊さんたち。おてらおやつクラブの仕事は
リモートワークで行っています。今回募集するのは、坂下とともに離ればなれのスタッフの“要”と
なってくださる常駐スタッフです。

坂下がおてらおやつクラブに関わり始めたのは、約2年半前。「仕事・家事・育児をひとりでがんばって育ててくれた母のように、今がんばっているお母さんたちの支えになりたい」「泣いている子どもをひとりでも笑顔にしたい」との思いで、事務局スタッフになりました。

「お寺とは縁遠かった私が、まさかお寺のなかにある事務局でお坊さんと一緒に活動しているなんて」と坂下。数年前には想像もできなかった今を楽しんでもいます。

坂下 一緒に活動していると、お坊さんたちがどんどん身近な存在になってきて。ミーティングで飛び交う「お寺用語」「仏教用語」にも、少しずつ馴染んできました。おてらおやつクラブで大切にしている「布施」という言葉を教わったのは、「啓発ポスター」の制作ミーティングでしたね。

事務局スタッフのお坊さん・野田芳樹。いつも達筆、そしていい笑顔です。
定例ミーティングのようす。お坊さんは姿勢が良いです。

事務局の仕事は、いわゆる”事務のお仕事”が中心です。

寺院や支援団体から届くメールへの対応、WebサイトやSNSでの情報発信、講演や取材、説明会のご依頼があったときのスケジュール調整、そしてみなさまからお預かりする寄付を管理する会計など。WordやExcel、メール対応のためのシステム(難しくありません)を使って仕事をします。

坂下 おてらおやつクラブのお坊さんたちは、熱いハートを持っている人が多いです。ミーティングでは「支援とは何か?」という本質的なテーマで、静かながらも激論が交わされることも。そして、代表の松島さんは新しいモノ好き。どんどんアイデアが出て来る人なので、そばにいるといろんな刺激を受けられますよ(笑)。

新しいモノ、アイデアが大好きな代表・松島靖朗。住職になる前は、東京のIT企業でバリバリ働くビジネスマンでした。

10歳と8歳の男の子を育てる母親でもある坂下にとって、勤務形態の自由であることも働きやすさにつながっています。

坂下 創立記念日や運動会の代休、夏休みなどの長期休暇は、子ども同伴で出勤しています。私は仕事、子どもたちは夏休みの宿題を一緒にしたり。習字の宿題のお手本は、代表の松島さんに書いてもらいました!

坂下と同じように、現在子育て中のお母さんにも、ぜひ事務局でのお仕事を検討していただきたいと思います。

●子どもの貧困に向き合う現場だからこそ

おてらおやつクラブの事務局には、ひとり親家庭のお母さんや子どもたちからの声も届きます。なかには、厳しい声もありますし、リアルな貧困の実態を目の当たりにすることもあります。

坂下 たしかに、ひとり親家庭のお母さんや子どもから悲痛なメールを前に「どうお返事をしよう?」と悩むこともあります。一方で、おすそわけが届くことで「ひとりじゃない」と感じたというメールや、「明日もがんばろう」と前向きになれたというメールが届くこともあって。そのお手伝いができることにやりがいも感じられます。

おてらおやつクラブ宛に、手書きのお手紙もたくさん届きます。
おてらおやつクラブからも、折に触れてお手製のお葉書を送っています。

現場からの声が届くたびに、事務局全体で共有して「どうすればよいか?」を話し合います。「今すぐに『おすそわけ』を届けられないか?」「専門家につなぐべきでは?」と、対応を考えるなかで新しい事業へと展開することもあります。

坂下 おてらおやつクラブは、まだまだ事業を拡大していく段階にあります。自分自身の成長とともに団体も成長していく手応えがあることも、ここで働く良さかもしれません。

「子どもの貧困問題を解決する」「ひとり親家庭を支援する」というと、問題が大きすぎてどう関わっていいのかわからなくなるかもしれません。でも、どんなに大きな問題であっても、解決のための一歩の歩幅は同じ”一歩”です。「なんとかしたい」という思いを行動に変えて、一人ひとりの手をつないでいくことから、解決の糸口が生まれるのだと思います。

2017年、奈良・東大寺で開いた活動報告会にて、事務局メンバーとボランティアさんとで記念撮影。さまざまな宗派、職種、思いを持つ人たちが集まり、共に活動しています。

もしも、私たちの活動に興味を持っていただけるのなら、子どもたちとお母さんの笑顔のために「何かしたい」という気持ちがわき起こってくるのなら、ぜひあなたの一歩を私たちのほうに進めてください。お問い合わせ、ご連絡をお待ちしています!

●募集概要

募集職種事務局スタッフ(常勤)
雇用形態
フルタイム(業務委託)/パート・アルバイト(時間給)応相談です
※ ひとり親家庭のお母さん大歓迎、ご家庭の状況を考慮します
※「扶養内で働きたい」などの希望も考慮します
給与雇用形態、ご経験やご希望、前職でのお給料などを参考に相談させていただきます
仕事内容一般事務(事務経験の有無は問いません)
パソコン(Word、Excelなど)の基本操作ができる方
応募資格年齢、性別、国籍等問いません(日本語できる方)
勤務地奈良県磯城郡田原本町八尾40 安養寺内
近鉄「田原本」駅 下車徒歩20分/自動車通勤可
勤務時間9時〜17時(フルタイムの場合)
※ 勤務日、勤務時間は応相談、土日に出勤できる方も大歓迎です
求める人物像・子どもの貧困問題やひとり親家庭が抱える問題に心を寄せておられる方
・わたしたちと一緒に、前を向いて活動してくださる方
募集期間2018年9月〜10月 10月8日(月) 23:59 〆切
採用予定人数若干名
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