特定非営利活動法人おてらおやつクラブ(奈良県田原本町・代表理事 松島靖朗)は、奈良県天理市(市長 並河健 様)と「ひとり親家庭への支援に関する協定」を締結いたしましたのでお知らせいたします。
この協定により、天理市とおてらおやつクラブが連携してひとり親家庭への支援を行い、地域全体でひとり親家庭を支えていく機運を高めるとともに、生活の安定向上を図り、子どもたちの健全な成長を確保することをめざします。
具体的には、天理市が市役所窓口や広報誌などで実施するひとり親家庭への情報提供の一環で「おてらおやつクラブ」を紹介いただき、希望する家庭に「おすそわけ」をお届けします。また両者が協議して、地域の見守りを作るために必要な企画などを立案、実施していきます。
■代表コメント
〇天理市長 並河健 様 (2020年11月24日 締結式より)
「おてらおやつクラブ」は全国的に活動を展開しているNPO法人で、平成最後のグッドデザイン大賞を受賞されました。天理市は「支えあい」を街づくりの根本に置いていますので、社会システムに光が当たったということは意義があることと考えております。
天理市でもひとり親のみならず様々な事情をかかえる家庭があります。自分自身でSOSを発信できない、地域との接点を持ちづらい方こそ、サポートを必要とするニーズは高いと考えられますが、どのようにアウトリーチをしていくのかは行政としても大きな課題です。
天理市では児童扶養手当受給対象世帯におてらおやつクラブさまの支援サポートを紹介しています。おてらおやつクラブさまからの支援は程よい距離感での見守りであると感じています。おすそわけが届くことで「自分は孤立しているのではない」ということを感じていただき、地域の支えあいの中に加わっていただける流れになればと考えています。協定締結をきっかけに、活動の幅を広げて、子どもの貧困の問題解決に向けて協力してまいります。
〇特定非営利活動法人おてらおやつクラブ 代表理事 松島靖朗 (2020年11月24日 締結式より)
「おてらおやつクラブ」は、お陰さまで多くの方のお力添え、ご関心、ご賛同を得て、全国1,547の寺院、481の団体と連携してお母さん、お子さんたちへ「おすそわけ」を届けています。全国へ「子どもの貧困問題」を啓発していくべく活動の輪を広げていますが、地元奈良県内においても子どもの貧困問題はいまだ見えにくい状況にあります。
コロナ禍の影響で、「おてらおやつクラブ」にはひとり親家庭からの「助けて」の声が沢山届いています。行政に申請すれば受けられる支援にも繋がれないお母さんたちもおられ、様々な事情により孤立し、より困窮度が増している状況があります。自助・共助・公助などのさまざまな助けが、必要なタイミングで必要なものがしっかりと届くためにも、私たちの活動がその「橋渡し」の役割を担うことができればと考えています。
地域で子どもの貧困を解決していくために、地域の様々なリソースをつなげていくことが重要であると考えます。今回の天理市さまとの協定締結が、行政機関やNPO法人、お寺や教会や神社など「点」で存在している地域のリソースをつないで「線」となり、さらには「面」としてひろがっていくことで「地域の見守り」を生み出すきっかけになりますように。
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