認定NPO法人おてらおやつクラブは「おすそわけ」事業に加え、文化体験の提供や居場所づくりなど子どもの発達・育成に資する事業として「おてらおやつ劇場」を運営しています。演者・山添真寛が劇の上演に伺い、紙芝居や人形芝居などを通じて子どもたちに笑顔をお届けしています。
昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で、年間約30ステージあった上演回数も10ステージほどに減少してしまいました。しかし「大変なときだからこそ、笑顔を届けたい」との思いから、新たな試みとしてYouTubeチャンネルを立ち上げ、外出しにくい中でも楽しみを提供できる術を模索しました。
▼おてらおやつ劇場YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/oteraoyatsu/featured
一昨年より計画されていた新作人形芝居の製作については、実現に向けて「ぶんぷく勧進」としてクラウドファンディングを実施し、多くのご協力をいただきました。現在、5月の完成披露公演(東大寺予定)に向けて準備を進めており、着々と新しい人形が仕上がりつつあります。
人形のスケッチと、衣装の布地選びの様子。
新作人形芝居「ぶんぶくぶんぶく」の登場人物「長者どん」。どんな仕上がりになるか、楽しみです。
「おてらおやつ劇場」の現地での上演については、昨年大阪と滋賀の支援団体さまにお声掛けいただきました。団体の事務所に通う子どもたちに向けての自主公演を実施し、新たな繋がりが生まれました。
そして昨年の大晦日には、事務局から「おすそわけ」をお送りしているご家庭をご招待し、事務局のある安養寺にて自主公演を行いました。昨年末までの1年間で、全国のご家庭から支援を求める声が急増したこともあり、「直接お父さん・お母さん、子どもたちを応援できないか」と思案した結果、コロナ下でも迅速に準備ができ感染症対策もとりやすい安養寺を会場に選びました。当日は5世帯のご家庭が参加してくださり、ご本堂で「手遊び」「ダジャレクイズ」「へっこきよめさん(紙芝居)」などを上演。子どもたちが見せる素直な反応にみんなの笑顔が生まれる温かい時間となりました。
安養寺での大晦日公演の様子
上演後には、お土産にお菓子や日用品を手渡しました。子どもたちから満面の笑みで「ありがとう!」という言葉をもらったとき、「おてらおやつ劇場」を通じてお互いに心を通わせ、自分も成長させてもらっているのだと改めて実感しました。
大晦日公演当日にお渡しした「おすそわけ」。皆さんに喜んでいただけました。
長引くコロナ禍で活動のあり方の問い直しが続く「おてらおやつ劇場」ではありますが、厳しい中でも行われた各取り組みの経験を生かし、引き続き子どもたちに笑顔を届けることができるよう努めます。
5月にお披露目予定の新作人形芝居「ぶんぶくぶんぶく」は、「おてらおやつ劇場」ならではの楽しい作品に仕上げられるよう準備を進めてまいります。どうぞご期待ください。
紙芝居や人形芝居などの上演依頼も引き続き受けつけていますので、お気軽にご相談ください。様々な制約がある中ではありますが、実施に向けてご一緒に楽しく検討いたしましょう。
▼上演依頼・お問い合わせフォーム
https://otera-oyatsu.club/activities/learning/
どうかこれからも、変わらぬご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
おてらおやつ劇場 山添真寛