学び直しとしてのインターン受け入れ

皆さん、こんにちは。おてらおやつクラブで4月からアルバイト職員として勤務している小林慎太郎です。今回は、今夏受け入れているインターン生と一緒に活動して感じたことをお伝えします。

私はちょうど今から1年前の8、9月に、インターンシップでおてらおやつクラブの活動に参加しました。

その時の振り返り記事はおてらおやつクラブのサイトにもアップしたので、私の名前を見てお気づきになった方がいるかもしれません。当時の記事はこちら。少々長いですが、当時の私が皆さまにお伝えしたいことを全て詰め込んだ感想文です。ぜひご一読ください。

活動終了後は、このインターン自体を運営するNPO法人ドットジェイピーのスタッフとして働いていました。
そこでの活動中に、おてらおやつクラブの職員さんからお誘いいただき、4月から正式にアルバイト職員として働き始めました。
自身のインターンシップから1年後の今年の8月、時間が流れるのは早いもので、私は新しくやってきた2人のインターン生に指導をする側となりました。


現インターン生の濱中さん(左)、村田さん(右)


1年前の「インターン生として」から「職員として」に変わり、私が感じたことは以下の3つです。


1)説明する、教えることの難しさ

8月初頭、インターン生は右も左も分からないため、おてらおやつクラブの活動場所や内容、目的など全てを説明します。特に活動の目的・意義などは、作業を行ううえでは忘れがちですが、最も大切なところです。「なぜ、どうして」を説明することで、おてらおやつクラブの活動の意味や目的、自分が関わる理由などを、深く学び直すことができました。

ただ、私は目的の部分を伝えることに重点を置きすぎたせいで、作業内容の説明に時間をかけられませんでした。そのため実際の作業に取り組むなかでインターン生たちが次に何をしたらいいか分からず困惑している場面を何度か見ました。目的を知っておくことも2人にとって大事な事ですが、実際の作業も知ってもらいたい。このバランス調整がすごく難しく、どちらも分かってもらうためには「繰り返し伝える」ことが大切だと感じました。

またそれ以前に私は「相手の気持ち、状況を考えて動く」ということが足りていなかったと思います。もう少し2人の気持ちを考えていればもっと分かりやすく教えられたはずですし、おてらおやつクラブへの理解ももっと深まっていたかと思います。初心忘るべからず。自身のインターン活動時の気持ちを思い出し、後輩の心情に寄り添いながら物事を教えることの大切さを学びました。


インターン生の活動のようす1

2)心の余裕の大切さ

今回インターン生2人には様々な作業をお願いしましたが、例えばおすそわけの梱包の場面では、2人は「おすそわけを作成する」ということで頭がいっぱいになり片づけや整理まで頭が回らず、そのまま次の作業等に移っていくような場面が何度かありました。

私は冒頭でも記載した通り、昨年10月から今年3月までの半年間インターンを運営するスタッフを務めており、おてらおやつクラブを含む2団体の職員方にインターン生の様子について伺う機会がありました。そこでも

「真面目に活動してくれるけど後片付けなどの細かなところまで目が届いていないことが多い」

と聞いたので、これはおそらくインターン生に共通して起こることなのかと思います。自分もインターン生の頃は作業にいっぱいいっぱいで細かいところまで見ている余裕はなく、今回客観的に見られたことで気づくことができました。

私は現在大学2年生で、今後の人生でまだまだたくさんの新しいことに挑戦できると思います。どんな場面でも心に余裕を持って細かいところまで気づいて気配りができるような人になれるように、日ごろから意識して活動していきたいと思います。


インターン生の活動のようす2

3)分からないことは聞く勇気

例えば作業中に次は何をすべきか分からなくなった時、頼まれていた作業が終わった時などは次の指示を仰ぐ必要なことも。しかし、おてらおやつクラブの職員の方々は基本的に忙しく常に何か作業をしています。そのため、「わからないことがあれば何でも聞いて」と言ってもらえますが気を遣ってしまい、結局そのまま何もしない時間が続くことがあります。これは私がインターン生の時にも経験したことです。

しかし今回、質問される側になって感じましたが、聞きに来てもらえるとこちらは「どこまで作業が進んでいるのか」、「どこで止まっているのか」を確認することができるため、適切なアドバイスができます。加えて人に教えることで自分の教え方や考え方を見直すこともできます。(そもそも質問をしてもらえると信頼されていると感じてとても嬉しいです)

そのため、何か分からないことや聞きたいことがあった時はすぐに聞きに行くべきだと思います。変に考えすぎてしまうとどんどん行きにくくなってしまうため、「あ、分からない、よし聞きに行こう」と反射的に行けるようになると、迷っている時間は少なくなり、作業も進んで一石二鳥。

また、同じくインターン生を指導する側になって気づいたことなのですが、よく職員の方が話している「インターン生が来るとこっちも勉強させられることが多い」という言葉の意味が分かった気がします。自分も2人に教えたり、質問に答える中で改めて学んだことも多かったですし、同じ学生の活動を客観的に見ることで、自分だったらどう行動するか?を考えるきっかけにもなりました。

今回インターン生を指導するという立場を与えてくれたおてらおやつクラブの皆さん、そして数あるNPOの中からおてらおやつクラブを選んでインターンに参加してくれたお二人には本当に感謝しております。ありがとうございました。