
2025年6月、認定NPO法人おてらおやつクラブの登録団体が、ついに1,000を超えました。この広がりは、日々ご協力くださっている皆さま一人ひとりのお力添えによるものです。心より感謝申し上げます。
お寺さまからのおそなえを「おすそわけ」として受け取り、地域の子どもたちに届けてくださっている登録団体の皆さまの存在は、私たちの活動を支える大きな柱です。
活動開始から10年。少しずつ広がってきたおすそわけの輪は、いまや全国に1,000を超える支援のネットワークへと成長しました。
おすそわけの意味と役割
おすそわけは、単なる物資支援ではありません。その背後には、仏さまのおそなえに込められた「誰かを想う気持ち」があります。
登録団体の皆さまは、その気持ちを受け取り、子どもや家庭へと手渡してくださっています。
「誰かが気にかけてくれている」「ここには頼れる場所がある」
そうした気づきが、困りごとを抱えるご家庭にとっての安心のきっかけになっていることを、私たちは日々実感しています。
地域に広がるつながり
2014年当初は、登録団体はわずか数か所。ひとつひとつのつながりが広がり、2025年、ついに1,000という節目を迎えることができました。
登録団体の多くは、子ども食堂や居場所づくり団体、NPO法人、福祉団体、行政機関など。地域に根ざし、子どもや家庭と信頼関係を築きながら、おすそわけを届けてくださっています。

支援の届け方の変化
コロナ禍では、対面の受け渡しが難しくなり、配送会社を通じた全国発送に切り替わりました。
感染リスクに配慮しつつ、支援を止めないため柔軟に対応くださった皆さまに、改めて感謝申し上げます。
一方で、1箱あたり約1,000円の配送費は継続的な課題です。そこで、近隣のお寺さまから登録団体への手渡しを促進し、地域のつながり強化と配送費用削減に取り組んでいます。
その一環として、今年度より以下の新機能を導入しました。
・QRコード報告機能:受け取り後の報告がスマートフォンから簡単にご報告いただける仕組み
・団体活動告知システム:おてらおやつクラブにつながる支援を必要とするひとり家庭に登録団体の皆さまから情報が流せる仕組み
こうした工夫により、現場の負担を減らし、支援をより持続可能な形に整えていきます。
支援が届きにくい地域への働きかけ
現在、登録団体は都市部に集中していますが、地方や中山間地域では支援団体の登録数が少なく、おすそわけの届け先が見つからないこともあります。今後は、そうした地域への働きかけを強め、支援の受け手を増やすことが重要です。
また、登録団体同士の交流や、お寺さまとの連携も深め、地域全体で子どもを支える仕組みを育てていきたいと考えています。
📌 あわせてご覧ください
・団体登録はこちらのページから
https://otera-oyatsu.club/support/
・よくあるご質問
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・活動事例・支援の声
https://otera-oyatsu.club/2024/08/groupvoice202408/