命をつなぐ「こども宅食」ってご存知ですか?


生活の厳しいひとり親家庭などのご自宅に食品を届け、それを切り口にこどもの貧困問題を解決する新しいセーフティネットを創ろうと『文京区こども宅食プロジェクト』(以下「こども宅食」)がはじまっています。2017年9月のテスト配送時より「おてらおやつクラブ」はパートナー団体として参加しています。

こども宅食 – 子どもの貧困問題に対する新たな解決策 –
http://kodomo-takushoku.jp/

貧困問題の解決には様々な難しさがあります。その一つが、支援の対象者、つまり支援が必要な貧困世帯とつながることが容易でないということです。「こども宅食」ではこの困難に、行政が持つ情報と連携することで支援の流れを作るチャレンジすることになりました。

「こども宅食」を通じて食べ物や日用品等の支援を受け取る対象は、文京区在住の児童扶養手当または就学援助を受給している約1,000世帯。行政が把握している低所得世帯情報を提供することで対象となる家庭すべてに告知が行き渡ります。利用案内は役所から郵送され、記載のQRコードをLINEアプリで読み取り申し込むと、約2カ月に一度、お米・飲料・調味料・レトルト食品などがご自宅に宅配されます。

ひとり親家庭の親御さんは自分がひとり親であることを打ち明けられず、生活に困っていることを誰にも相談できない方もたくさんおられます。生活保護を利用する場合、役所に出向き生活状況などを顔を合わせて説明する必要があり、申請窓口に知り合いがいたり、窓口にいるところを知り合いに見られたくないという理由から、窓口に行くこと自体をためらう方も少なくありません。「こども宅食」の申込みはLINEで簡単にできて、誰にも顔を合わせず、周りの目を気にすることなく支援を受けることができます。

 

運営は「ふるさと納税」を財源にしています。一般的なふるさと納税と異なり返礼品はありませんが、地域の貧困問題解決のために集められた寄付すべてが「こども宅食」の事業推進に活用されます。

「こども宅食」は6つの運営団体と5つのパートナー団体が連携し、それぞれの持つノウハウや知見など強みを活かす「コンソーシアム形式」で運営されています。

6つの運営団体

  • 認定NPO法人フローレンス
  • 一般社団法人RCF
  • NPO法人キッズドア
  • 認定NPO法人日本ファンドレイジング協会
  • 一般財団法人村上財団
  • 文京区

5つのパートナー団体(食品提供)

  • アルファフーズ株式会社
  • キリン株式会社
  • セイノーホールディングス式会社
  • 認定NPO法人フードバンク山梨
  • おてらおやつクラブ

「おてらおやつクラブ」からは、利用世帯数分の「おやつ」を「おすそわけ」しています。10月にはお盆の時期にたくさんお供えいただいたゼリー類、12月にはクリスマスパッケージのお菓子セットをお送りしました。

「こども宅食」を利用しているご家庭からの声を紹介します。

「クリスマス用のお菓子セットは、もちろんサンタさんからのプレゼントにさせて頂きました!」

「中でもお菓子の詰め合わせは本当に嬉しいです!!クリスマスの朝に子どもの枕元に置いおこうと思います。 素敵なクリスマスプレゼントです。」

「私としてはお菓子が一番ありがたいなと思いました。」

「子どもの友だちを家に呼ぶ時はお菓子を買って出していたのですが、やはり値段も高くて…。こども宅食を受け取った時に、これで友だちを気兼ねなく呼べるというのが最初に頭に浮かびました。」

利用申し込みは当初想定していた150世帯の3倍にあたる450世帯を上回り、今後は目標である1,000世帯への支援を予定されています。現在おてらおやつクラブ事務局のある奈良県よりおやつを送ることでサポートしていますが、いずれは東京都内のお寺さまよりおやつをお送りできたらと考えています。

文京区で始まった「こども宅食」プロジェクトですが、文京区で事業モデルを確立し、そのノウハウを公開して、全国に展開されていくことを目指しています。他の市町村で取り組みを始められる場合には、全国で支援活動を展開している「おてらおやつクラブ」がそのお役に立てると考えています。支援が必要な全国の貧困世帯へ「おすそわけ」が届くように、ようこれからも支援を続けていきます。