Think locally, act regionally and leverage globally.

新型肺炎が国境を超え世界中に広がっています。事態が収束に向かうことを祈りつつ、事務局だよりをお届けします。

去年は講演で2度中国へ行きました。


杭州では「UCAN大会」というAlibaba Design主催のカンファレンスに登壇。
かつてG20サミットも開かれたことがある「杭州国際博覧センター」で、約4,000人の若いデザイナーさんたちに向けて「なぜ今、お寺の活動がGOOD DESIGNなのか?」をお伝えしました。


北京では清華大学主催の「D×CC(Design for Collaborative Cities) Conference」という学会で、どうすればさまざまなステークホルダーが協力しあって最適なネットワークをつくり出し、多職種連携型の持続可能な都市が設計できるのか――その仕組みづくりを考えるためにさまざまな取り組みの一つとして「おてらおやつクラブ」をご紹介。日本の子どもの貧困問題の現状や、その解決に向けた当活動の具体的な仕組み、「すでにある物や文化を活かす」という視点の大切さなどについてお話をしました。

さまざまな反響をいただきましたが、それ以上に日本が課題先進国であること、世界に先駆けてチャレンジングな環境・時代を生きているということを実感する訪中でした。

田舎のお寺で起こっていること、全国のお寺で起こっていること、現場の課題と向き合うことが、地域に広がり、地域を超え、そして世界へと広がっていく、広げていくことができる。「おそなえ・おさがり・おすそわけ」の活動にはそんな大きな可能性があることを改めて感じました。

そしてもう一つ、驚きとともに力をもらえたことがありました。どちらの訪問でもコーディネーター、通訳を務めてくれたのは20代の若者です。ふたりとも日本語堪能。「おてらおやつクラブ」のことも深く知ってくれていました。

こちらが聞きたい質問にも端的に、それでいて示唆に富む考察をかえしてくれる。逆に彼女たちからくる質問の鋭さにも嬉しくなりました。

日本に帰ってからも交流は続いており、中国語での情報発信や、中国国内での「おてらおやつクラブ」の広がりについてレポートを届けてくれています。

伊賀泰代さんの『採用基準』 にこんな一説があります。

「リーダーシップがあって、頭がよく、英語と日本語ができる人」が日本人学生の中には極めて少ないのに、中国人留学生の中には一定数存在するのです。もちろん彼らは、さらに母語の中国語も使いこなせます。

特定非営利活動法人おてらおやつクラブでも近い将来、新卒採用を始めようと考えていますが学歴不問はいうまでもなく、国籍も問わず。 Think locally, act regionally and leverage globally. に一緒に活動できるご縁に出逢いたいものです。

松島靖朗拝