インターン期間を振り返って

認定NPO法人おてらおやつクラブは2022年8月~9月の期間、NPO法人ドットジェイピーさまからご紹介いただいたインターン生を受け入れていました。

今回のインターン生は京都産業大学一回生の濱中海斗(はまなか・かいと)さんと、立命館大学一回生の村田日和(むらた・ひより)さんのお二人に来ていただきました。

インターンを通じて得た学びや気付き、それを踏まえての今後の展望などについてお二人から感想を頂きました。

本記事では、立命館大学・村田さんからのレポートをご紹介しますので、ぜひご一読ください。

—▼以下、村田さんからのレポート—

みなさんこんにちは!
2ヶ月間おてらおやつクラブでインターン活動をさせていただいた村田日和です。
今回は、

1.インターンに参加した動機
2.活動を通して学んだこと
3.今後取り組んでいきたいこと

以上3つについてお伝えします。

1.インターンに参加した動機

私がインターンをしようと思ったキッカケはドットジェイピーのスタッフの方からの声かけでした。突然知らない人からインスタグラムのDMに「インターンやってみませんか」という内容が送られてきたのです。最初はあまり興味がなくスルーしていたのですが、その後2、3人の方から同じような内容のDMが送られてきたので「話くらい聞いたろかな笑」ぐらいの気持ちで面接に参加したところ、面接を担当してくださったスタッフの方の話に心を動かされ、インターンへの参加を決めました。
その場の軽い気持ちで参加した形ではありましたが、今考えるとこの時の自分には感謝しかありません。

インターン先におてらおやつクラブを選んだキッカケもその面接を担当してくださったスタッフの方でした。面接の際にちらっとおてらおやつクラブの話をしてくれたのですが、その話を聞いた瞬間に「面白そう!絶対そこでインターンしたい!」と思い、おてらおやつクラブでインターンに参加することを決めました。

2.活動を通して学んだこと

軽い気持ちでインターンへの参加を決めたので、最初はあまりモチベーションが高くなく、主体的に行動するのが苦手なのもあり不安に感じていたのですが、そんな気持ちを払拭してくれたのが一緒にインターン活動をした濱中くんでした。彼は自分をしっかり持っていてモチベーションもとんでもなく高い人で、濱中くんが「2人で色々進めていくんやったらモチベーション高めで頑張らなあかんな。」と思わせてくれたおかげで最後まで頑張れたと言っても過言ではありません。

活動初日はいただいたおそなえものをスマホを使って管理したり、食べ物を賞味期限ごとに分けるなどの基本的な業務について教えてもらいました。正直それらの作業は地味で「2ヶ月も続けられるかなあ。」と心配に思っていたのですが、次の日におすそわけを受け取った方々の声をまとめたデータベースを見る時間を設けていただき、そこに書かれていた

「『わたしはひとりじゃないんだ』と思えました。」
「もう少しがんばろうと思えるきっかけになりました。本当にありがとうございました。」

などの声に触れることで私たちのやっている事が困っている誰かの役に立っていることを実感でき、やりがいを感じながら活動に取り組むことができるようになりました。
他にもこの活動に誇りを持って日々働いている職員の方の姿や、ボランティアさんとお話することは私にとって驚き、感動、勉強の連続でした。
私はこのインターンで主に
「ドットジェイピーのイベントでのプレゼン」「説明会&ボランティア体験会の開催」、そして「説明会の告知動画作成」の三つに取り組みました。

途中で大きな路線変更があったり、スケジュール通りに物事が進まなかったりで心が折れそうになったこともありましたが、職員の方にアドバイスを頂いたり、濱中くんとインターン後の夜も通話を繋ぎながら作業するなどして何とか全うすることができました。
特に説明会は目標参加人数に全然届かず、思っていたようにはなりませんでしたが、聞いてくれた人たちには私たちの学びや気持ちを伝えられたのではないかと思います。

また、この2ヶ月間で普段関わることのないような人の声に多く触れることができました。
お坊さん、ボランティアに参加する人たち、NPO団体で実際に働く職員さんと関わったり、困っているご家庭の方々の声に触れるなかで、色々な立場の人にそれぞれの経験や考えがあることを知りました。さらに私が考えもしなかった意見を聞くこともありとても勉強になりました。

この2ヶ月間で学んだことは大きく分けると、「人に伝えることの難しさ」「人の力になれることの喜び」、そして「自分にも困っている人の為にできることが沢山あるということ」の3つです。

「人に伝えることの難しさ」については、私たちが取り組んだプレゼンや説明会の資料を作っていて苦戦したことなのですが、言葉の選び方や伝え方によっては相手に思っている事とは違う伝わり方をしてしまう場合があること、またデリケートな話題であればあるほど相手の身になって慎重に考えないと逆に相手を傷つけてしまうことがあるということを痛感しました。加えて、話の内容だけでなく、伝える場を設けることや人を集めることも本当に難しいことなんだと気付かされました。

おてらおやつクラブには「たよってうれしい、たよられてうれしい。」という言葉があります。人に頼ることで、自分が助けられ嬉しい気持ちになるのは分かりやすいと思うのですが、「たよられてうれしいというのはピンとこない人も多いのではないでしょうか。インターン活動をする前の私もそうでした。しかしボランティアさんや職員の方の話を聞いたり、実際に業務に関わることで、人の力になれることの喜びについて少しだけ分かるようになった気がします。

この2ヶ月間、子どもの貧困問題と向き合い、解決に向けた活動に携わったことで、どこか遠い世界のことのように感じていた『社会問題』という言葉を自分事として捉えることができるようになりました。また、実際におてらおやつクラブについての説明会を行ったり、ボランティアさんと一緒に作業することで「自分のようなごく普通の大学生にもできることがあるんや」と気付くことができました。

このような学びが得られたのは、インターンの機会をくださったドットジェイピーのスタッフさんや、暖かく迎え入れてくれて、企画が行き詰まった時などに相談に乗ってくださったおてらおやつクラブの職員さんたち、引っ張ってくれた濱中くん、他にもこの期間中に関わってくださった周りのみなさんのおかげです。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。

3.今後取り組んでいきたいこと

インターン期間を終え、振り返ってみると、参加当初に想像していた自分よりずっと変わることができたのではないかと思います。
そんな私が今後取り組みたいことは大きく2つあって、1つ目は、「さまざまなボランティアに参加すること」、2つ目は「子どもの貧困問題以外の社会問題にも目を向けてみる」ことです。
今回の活動でボランティアの楽しさや素敵さに気付いただけでなく、自分の中で「ボランティアに参加する」ことのハードルがぐっと下がったので、これを機に色んなボランティアに参加してみようと思っています。
また、今まであまり興味のなかった社会問題について「もっと知りたい」「解決に向けて行動したい」と思うようになりました。

最後まで粘ることができたという成功体験をさせてもらえたので、今後はこのインターンで学んだことを忘れずに、自信を持って積極的に社会と関わっていけるように頑張ります!

最後に
おてらおやつクラブのみなさん、本当にありがとうございました!!!
これからも何らかの形で関わらせていただくつもりなのでこれからもよろしくお願いします!!!