おてらおやつクラブに参加すると「おそなえ」が増える!?

「おてらおやつクラブ」のことを知り、それならばと「おやつ」のご寄贈をお申し出くださる方が増えています。そして共通しているのが、「どこのお寺で『おてらおやつクラブ』やっていますか?」、「近所のお寺を紹介してほしいです」というお声です。

現在おてらおやつクラブの登録寺院は1,900か寺を超えました。一部ですが、Webサイト内で参加寺院のリストも公開しています。全国に活動が広がっていますが、まだまだ前述のような「近所のお寺を紹介してほしい」というお声に、ご持参いただけるような距離のご紹介が叶わないことが多くあります。いっそう多くのお寺さまにご参加いただけることを願っています。

現在は、最寄りの地域でのご寄贈が叶わない場合、県内や他府県を含む同一料金の配送エリアにあるお寺さまをご紹介することで、ご寄贈を地域のお寺の「おそなえ」として、その先には地域の団体さまやご家庭へとお届けする流れを模索しています。コロナ禍以降、寺院では葬儀・法要規模の縮小により「お供え物が減った」という声が聞かれますが、このようなご寄贈のお申し出を受け入れてくださることで「おそなえ」が増える状況がでてきています

2022年度、私たちの事務局へお寄せいただいたご寄贈品は重量にして31.1トン(前年比57.0%)となりました。主に企業さまからまとまった分量のご寄贈品をお受けする際、複数箇所に分納していただくことで、私たちが荷さばきする手間が省け、省スペース化が進み、さらに奈良の事務局から全国へ発送する長距離配送の費用もかからないなど、想定以上のメリットが出ています。

これらの寄贈品の受け取りを担ってくださっているのがおてらおやつクラブにご登録いただいているお寺さまです。地域での「おそなえ・おさがり・おすそわけ」の循環を進めることは、事務局の業務負担の分散化と配送費用の低減を同時に実現し、おてらおやつクラブが今後も無理なく活動を続けていくための大きな支えにもなっています

またボランティアの受け入れも各地で広がっています。2022年度はのべ473名(前年比215.0%)のボランティアのご協力をいただきました。最近では学校教育の一環として、中高生や大学生ボランティアの参加が増加傾向にあります。彼ら/彼女らが自分たちの住まう地域社会に目を向け、社会課題に関心を深めていることを頼もしく感じます。

ぜひ、お寺さまにはおてらおやつクラブにご登録いただき、地域の皆様や企業さまからのご寄贈や、ボランティア活動の受け入れなどお力添えいただければうれしいです。

たよってうれしい、たよられてうれしい。地域でもたくさんのうれしいが増えますように。

▼寺院登録はこちら
https://otera-oyatsu.club/temple/regist/


現在おてらおやつクラブでは、給食のない夏休みに2,000世帯へおすそわけを届ける企画として、「夏のおすそわけ2023」にご協力いただけるお寺さまを募集しています。こちらの企画も、匿名配送システムを利用し、ご参加いただくお寺さまには地域のご家庭へご負担なく「おすそわけ」いただくことが可能です。

おてらおやつクラブから「おすそわけ」を受けとるひとり親家庭は、コロナ禍直前の2020年3月は351世帯でしたが、2023年6月末の時点で、約9,000世帯となっており、その数は25倍以上にふくらみました。特に夏休みなどの長期休暇は給食がなく食費や光熱水費もかさむため、「たすけて」の声も多くなります。

すでに2,000世帯からの「おすそわけ」のご希望と、「おすそわけ」お届けにかかる送料に充当するためのご寄付をお預かりしております。送料のご負担なくお寺さまにお力添えいただける企画です。今回、2,000世帯へのおすそわけを達成するには、より多くのお寺さまの協力が必要です。おすそわけ発送は1箱からでも構いません

「おすそわけ」を受け取ったことで、たくさんの笑顔と「たよってうれしい」の想いが生まれますよう、ぜひ皆さまのお力をお貸しください。

以下の「夏のおすそわけ2023」協力寺院募集ページよりご参加ください。